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2017年06月08日  [ 第299回 ]

 チュウシャクシギ,アカエリヒレアシシギ,オオミズナギドリ,オオセグロカモメ,余録;大阪から 舳倉島まで

 

 チュウシャクシギ Whimbrel Numenius phaeopus

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:42.0cm

 翼開長:76.0cm〜89.0cm

 分布:全国で旅鳥。

 生息環境:海岸、干潟、農耕地など。

 食性:カニ、カエル、昆虫など。

 フォトギャラリー:第190回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2017年5月16日

 撮影時間:05時42分01秒

 シャッタースピード:1/1250秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 

 アカエリヒレアシシギ(上左=雄・夏羽、上右=雌・夏羽) Red-necked Phalarope  Phalaropus lobatus

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:18.0cm

 翼開長:32.0cm

 分布:全国で旅鳥。

 生息環境:海上、内海など。

 食性:昆虫、貝類、プランクトンなど。

 フォトギャラリー:第184回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2017年5月16日

 撮影時間:16時02分45秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2017年5月17日

 撮影時間:15時07分52秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 オオミズナギドリ Streaked Shearwater Calonectris leucomelas

 分類:ミズナギドリ目 ミズナギドリ科

 全長:49.0cm

 翼開長:120.0cm

 分布:全国で漂鳥。

 生息環境:海上、沿岸、沖合など。

 食性:魚類、イカなど。

 フォトギャラリー:第183回他参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2017年5月17日

 撮影時間:15時38分11秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 オオセグロカモメ(幼鳥) Slaty-backed Gull Larus schistisagus

 分類:チドリ目 カモメ科

 全長:64.0cm

 翼開長:156.5cm

 分布:東北以北で留鳥、それ以外で冬鳥。

 生息環境:海岸、沖合、干潟、河川など。

 食性:魚類、鳥類の雛や卵など。

 フォトギャラリー:第90回参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2017年5月16日

 撮影時間:14時45分57秒

 シャッタースピード:1/3200秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 舳倉島への往復にはいつもへぐら航路を利用する(公共交通機関はそれしか無い)。 乗船までの時 間を有効に使おうと早起きして輪島港近くの岩礁へ行くとチュウシャクシギが2羽飛来した。 こちらに 気付いているはずだったがさほど警戒されずに済んだので割と近距離に身を忍ばせて撮影する事が 出来た。 このポイントは去年見つけていてクロサギなどの撮影履歴が有る(フォトギャラリー第235回 参照)。
 フェリーのデッキからは今回も海鳥を狙った。 最終日の帰路にはアカエリヒレアシシギの大群と遭遇 した。 本種2枚目は数えるのが面倒なので大雑把に約250羽という事でご勘弁願いたい。 こういう 個体数を数える時は1羽ずつ数えた正確な数ではなく例えばまず10羽を数えてそのかたまりが幾つ 有るという数え方をするという。 こんなに密集したまま急旋回を繰り返していたが互いにぶつからない のが不思議なくらい息の合ったシンクロをしていた。
 4日間で4往復したにも関わらず毎シーズン大きな群れが見られるオオミズナギドリは対照的に小さ な群れがまばらにしか見られなかった。
 オオセグロカモメは舳倉島の港に居たので帰りの乗船前に撮影した。 幼鳥はこの様に全身が白っ ぽい。 図鑑によればセグロカモメ幼鳥とは尾羽や初列風切などで識別し本種は尾の全体がほとんど 褐色なのに対しセグロカモメは尾羽の基部が淡色とされる。 またオオセグロカモメでは目立つ初列風 切の淡色縁がセグロカモメは目立たない。 初列風切の尾端からの突出はセグロカモメの方が大きい とされる。 しかしカモメ科は鬼門と言われるほど識別が難しく幼羽、第1回〜第3回冬羽、成鳥冬羽、 夏羽と変化に富み個体差も多くAタイプBタイプなどが入り乱れ底無しに奥深いのでなかなか足を踏み 入れる勇気が湧かない。 繰り返し観察し弛まず識別を繰り返す事により実力が身に付いて来るのだ ろうと思う。 この個体もレンジャーによる識別に頼ってしまった。
 なお4日間の舳倉島での撮影結果を見て気付いた事が一つある。 それはフェリー乗船間際でのベ ストショットが多かった事だ。 このオオセグロカモメは乗船リミット4分前、同じ日に撮影したヤナギム シクイはこの4分前(フォトギャラリー第294回参照)、コウライウグイス成鳥は翌日の乗船27分前と初 日の乗船45分前(フォトギャラリー第295回参照)、シマゴマはこの日の乗船24分前(フォトギャラリー 第296回参照)。 毎日舳倉島と輪島港をフェリーで往復するので時間が限られているぶん集中してい るし、ぎりぎりまで時間を有効に使って撮影したいというモチベーションが高いからだろう。 今回はそ の気持ちが特に強かったのだと思う。


 セグロカモメ:フォトギャラリー第49回参照


 余録;大阪から舳倉島まで

 今回の遠征を一例として大阪から舳倉島までの行程をドキュメンタリー風にまとめてみた(画像は在 庫写真などの寄せ集め)。
 フェリーの出航時刻に合わせて前夜大阪を発ち倹約のため極力一般道を走り早朝輪島に着く様に 計画を立てた。 いつもそうだがこういう撮影旅行は計画を立てている時が一番楽しくうきうきするが、 いざ当日を迎えると気を回す事が多くてそれどころではなくなる。

 
 地図にしてみるとややこしいが基本は国道8号線を北上するイメージだ。 本来は北陸自動車道を利 用するのが普通。

 20:00 経過時間00:00 距離0km 自宅出発(大阪府)
 居眠り運転しない様に昼間のうちに仮眠を取っておいた。 忘れ物の無い様に入念にチェックし発 車!

 21:24 経過時間01:24 距離46km 京都東IC付近通過(京都府)
 国道161号線(湖西道路)=信号の無い片側1車線のバイパス道路(無料区間)が続く(滋賀県)。

 22:07 経過時間02:07 距離90km 近江高島駅付近通過(滋賀県)
 バイパス区間が終って間も無く(萩の浜口)国道161号線から外れ湖畔の湖周道路(地図上の白線 で示した区間)を走る。 交通量がぐっと減り信号も少ないので快調に進む。

 22:38 経過時間02:38 距離113km マキノ付近通過(滋賀県)
 再び国道161号線に合流(西浜)。 そのまま北上を続け福井県に入って間も無く更に国道8号線に 合流。

 23:10 経過時間03:10 距離140km 敦賀IC(福井県)
 この先の国道8号線は途中の起伏とカーブがきついので敦賀ICからしばらく北陸自動車道を走る。

 23:18 経過時間03:18 距離150km 杉津SA(福井県)

 23:46 経過時間03:46 距離177km 武生IC(福井県)
 武生ICから国道8号線へ下りる。 ETC夜間割引で750円だった。

 00:22 経過時間04:22 距離200km 九頭竜川を渡る。羽崎付近通過(福井県)

 00:49 経過時間04:49 距離222km 熊坂北(加賀IC付近)通過(石川県)
 いよいよ石川県に入る。途中から国道8号線がバイパス道路になり信号の無い区間が続く。

 01:15 経過時間05:15 距離241km 木場潟道の駅(石川県)
 国道8号線〜国道159号線〜のと里山海道(一部高規格道路だが無料)
 北陸自動車道の金沢東IC付近を過ぎてしばらく行くと国道8号線から国道159号線に分岐し間も無く 白尾ICからのと里山海道に入る。

 02:27 経過時間06:27 距離303km 高松道の駅(石川県)
 

 
 昼間の風景。 道の駅から歩いて砂浜へ出られる。この辺りはこんな海沿いを走る。

 のと里山海道(無料区間)を北上し能登空港IC(終点)で一般道に下り県道1号線を北上。

 04:00 経過時間08:00 距離388km 輪島到着(石川県)
 ちょうど8時間で輪島港近くに到着! やがて夜明けがやって来る。
  

 今回は主に一般道をのろのろ走ったので8時間かかったがもちろん北陸自動車道を金沢東IC等ま で利用すればもっと短時間で到着可能。 ここまでは綿密に立てた計画通りだがここからさき野鳥たち の撮影が始まれば予期せぬ事の連続だ。

 へぐら航路
 

1階が乗船券売場。

 
 毎朝7時半頃にその日出航するかどうかが決まる。 風速10m以上、波高2m以上または視程500 m以下の日は欠航してしまう。 皆この札が出るのを心待ちにしているから波が高くて出航が微妙な日 にこの札が出るとちょっとした歓声が上がるほど。 出航が決まると間もなく乗船券の発売が始まる。

 
 乗船は8時頃から始まる。 島への貨物の積み込み作業が続き8時半頃フェリーのエンジンが始動 する。
9;00 輪島港発

 
 途中七ツ島(無人島群)の近くを通過。

 10:30 1時間半ほどで舳倉島港到着!
 



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