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2015年02月27日 [ 第171回 ]

 ウソ(雄),ルリビタキ(雄),コゲラ(雄),ヒガラ

 

 ウソ(雄) Eurasian Bullfinch Pyrrhula pyrrhula griseiventris

 分類:スズメ目 アトリ科

 全長:16.0cm

 翼開長:25.5cm

 分布:九州以北で留鳥または冬鳥。

 生息環境:平地〜山地の林など。

 食性:種子、芽、昆虫、蜘蛛など。

 フォトギャラリー:第96回・第142回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2015年2月20日

 撮影時間:13時04分30秒

 シャッタースピード:1/640秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 ルリビタキ(雄) Red-flanked Bluetail Tarsiger cyanurus

 分類:スズメ目 ヒタキ科

 全長:14.0cm

 翼開長:22.0cm

 分布:全国で漂鳥。

 生息環境:平地〜山地の林など。

 食性:昆虫、木の実など。

 フォトギャラリー:第42回・第96回・第104回・第115回・第165回・第168回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2015年2月14日

 撮影時間:12時16分15秒

 シャッタースピード:1/2000秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 コゲラ(雄) Japanese Pigmy Woodpecker Dendrocopos kizuki

 分類:キツツキ目 キツツキ科

 全長:15.0cm

 翼開長:26.0cm

 分布:全国で留鳥または漂鳥。

 生息環境:平地〜山地の林など。

 食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。

 フォトギャラリー:第6回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2012年5月16日

 撮影時間:11時45分51秒

 シャッタースピード:1/320秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 ヒガラ Coal Tit Periparus ater

 分類:スズメ目 シジュウカラ科

 全長:11.0cm

 翼開長:17.0cm

 分布:九州屋久島以北で留鳥または漂鳥。

 生息環境:山地の林など。

 食性:昆虫、蜘蛛、種子など。

 フォトギャラリー:第8回・第95回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2015年2月25日

 撮影時間:15時00分34秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 今回は野鳥たちの食事に注目してみたい。ここに紹介するのはたまたま食性の似ている小鳥たち だ。
 鳥影の少ない高低差数百メートルの山に徒歩で登り一旦反対側へ下りてまた勾配20度ほどの長い 急坂を登り、この日やっとこさ撮れたのが酷い枝被りのウソ1羽という有り様。たかがウソだがこの1枚 にはなかなかの労力が掛かっているから没にするのは忍びない。 だが彼らの好む樹種を知っていれ ばそういう木の所在をあらかじめ知ったうえでそこで待ち構えておけば良い訳で、こんなふうに闇雲に 歩き回るよりもっと効率的に探鳥が出来るはずだ。
 多くの小鳥たちが雑食性で肉食や草食にこだわらず何でも食べる事により飢餓を克服している。 し かしほとんど昆虫も居ないし木の実も乏しい冬季はどうしているのだろうか。 それが不思議だったが このルリビタキが一つの答を教えてくれた。 口にくわえているのは落葉の下に隠れていたハサミムシ だ。 昆虫などどこにも居ない様に見える冬場も、よく見れば目立たない所に隠れている。 ルリビタキ はそれを知っていて落葉や小石をひっくり返して貴重な食料をゲットしていた。 我々人間から見れば 食料にならない様な虫も彼らにとってはエビやカニの様なものだろう。
 キツツキ科は木の皮の下に隠れている幼虫などを突っつき出して食べる。 コゲラの写真は2年半前 に撮影した在庫写真で、この時は青葉が茂る春だったから単に葉についた幼虫を採餌しているところ かも知れない。 後頭に赤い部分が僅かに有るから雄だと分かるが、この羽は隠れて見えない事が多 いから、見えれば雄と分かるが見えないからと言って雌とは限らない。 図鑑によれば日本ではコゲラ はエゾコゲラ(北海道)、亜種コゲラ(本州中部以北) 、ミヤケコゲラ(伊豆七島の一部と屋久島)、シコ クコゲラ(本州西部と四国)、ツシマコゲラ(対馬と隠岐)、キュウシュウコゲラ(九州)、アマミコゲラ(奄 美諸島)、リュウキュウコゲラ(沖縄諸島)、オリイコゲラ(西表島)の9亜種に分類され、グローガーの法 則通り南に分布する亜種ほど暗色で白斑の幅が細い。 この個体は分布域からシコクコゲラと思われ る。 なお幼鳥は下嘴基部が淡黄色または淡褐色で足は灰茶褐色、虹彩は暗赤色だ。 因みにコゲラ も木の実を食べる。
 ヒガラは図鑑によれば昆虫や種子を食べるが、この写真に写っている獲物は小さ過ぎて何なのかよ く分からない。 この時はしきりに木の幹を突っついていたからおそらく幼虫か何かを捕まえてくわえて いるのだろう。
 越冬するどの野鳥にとっても厳しい冬を乗り切るのは容易ではないだろう。 野鳥たちは高い運動能 力を生かして暖地に季節移動するとは言え多くの個体が冬を越す事が出来ない。 最も繁栄している 様に見えるスズメでさえ自然界での平均寿命はたったの半年から1年という説が有るくらいだ。 その 冬ももう終り、待ちに待った春はすぐそこだ。 「あと少しの辛抱だ。頑張れ!」と励まさずにはおれな い。


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