フォト_ギャラリー

2014年12月17日 [ 第162回 ]

 ソリハシセイタカシギ

 

 

 

 

 ソリハシセイタカシギ Pied Avoset Recurvirostra avosetta

 分類:チドリ目 セイタカシギ科

 全長:43.0cm

 翼開長:77.0〜88.0cm

 分布:全国で稀な旅鳥または冬鳥。

 生息環境:干潟、海岸、河口など。

 食性:甲殻類・軟体動物の幼生、幼虫など。

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆

 撮影日:2014年12月9日

 撮影時間:09時24分05秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:400

 撮影地:鳥取県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×


 撮影日:2014年12月9日

 撮影時間:07時49分18秒

 シャッタースピード:1/125秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:鳥取県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×


 撮影日:2014年12月10日

 撮影時間:11時04分42秒

 シャッタースピード:1/640秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:鳥取県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×


 撮影日:2014年12月10日

 撮影時間:11時05分28秒

 シャッタースピード:1/640秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:鳥取県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×

 ソリハシセイタカシギは長い名前だが、だからといって「ソリハシ」とか「セイタカ」とか下手に縮めて呼 ぼうとすると他の鳥になってしまうから野鳥ファンの間では英名で「アボセット」と呼ばれている。 呼ば れていると言っても滅多にその名を耳にする機会は無いから、周囲の会話からどうやらそう呼ばれて いるらしいと覚って、前から知っていた様な顔をしながら実は今回からにわかに呼び始めたというのが 正直なところ。 主な生息地はヨーロッパ・アジアからアフリカで、日本では全国で年間数羽程度しか観 察されていない。
 図鑑でしか見た事が無かったので、これは行っておかなきゃと思い、米子水鳥公園に飛来していた2 羽を2日間の日程で見に行った。 最初3羽いたが、目立つうえシギと比べるとやや飛翔能力が劣る様 なのでタカやハヤブサに追い立てられ1羽が行方不明になってしまったらしい。 実際僕も残った2羽 のうち1羽が夕方ごろチュウヒに追われて園外へ抜けてしまう様子を目撃したが、幸い翌日には2羽に 戻っていた。 立っているだけでも奇抜な外見だが飛翔すると何かの記号みたいな紋様の白と黒のコ ントラストがいっそう引き立つ。 ここはコハクチョウがねぐらにしているので朝の内はその大群の中に 紛れ込んで目立たないが、昼間コハクチョウが安来方面へ食事に出掛けてしまうと途端に目立ってし まう。 2羽のうち少なくとも1羽は黒色部が光線の加減によっては濃い黒褐色に見えたから若鳥と思 われる。 図鑑によれば虹彩は雄が赤褐色、雌が茶褐色らしいが、よほど至近距離に寄って来ないと 確認するのは難しい。 セイタカシギと比べると水面に浮かんでいる事が多い様に思う。 と言うより少 なくともセイタカシギが浮かんでいるところは見た事が無い。 足が長いので深い水の底に立って歩い ているのかと思ったが波に合わせて体が上下に揺れていたので水面に浮かんで泳いでいるらしいと分 かった。 一部の図鑑によればセイタカシギ科の前趾には水かきが有るとの事でソリハシセイタカシギ は泳ぐ事も有るとされる。 じっとしている時間が長く、時々動き回るものの採餌している様子が見え ず、何の為にうろうろしているのか謎だった。 嘴を一瞬水面に浸ける動作が見られたが、最初は単に 嘴を洗っているだけだと思っていたのだ。 しかし、どうやらこの時に採餌しているとしか考えられないと いう事になった。
 ところで冬場の米子は積雪地帯だから車で行こうと思えば冬用タイヤは必須だ。 僕は4WDワゴン にスタッドレスタイヤを履いているし、米子に3年半、岩手県盛岡市に2年半の計6年間、雪国に住んだ 経験が有り、趣味でスキーもするので雪道の運転には慣れている。 岩手県では勤務中に地吹雪によ るホワイトアウトに遭遇した事もある。 26年前に初めて米子に引っ越した時は、まさか将来こんな形 でその雪国経験が生きて来るとは思わなかった。 人生何が幸いするか分からないものだ。
 平均すると1ヶ所に1週間程度しか滞在しないと言うソリハシセイタカシギ。 今回は情報を得てから 数日後に撮影に行ったが、この2日後には2羽揃って何処かへ抜けてしまった様だ。 きわどいタイミ ングだったがどうにか出会えて良かった。 せっかく覚えた「アボセット」、今度はいつその名を呼べる 日が来るのだろうか・・・

 セイタカシギ:フォトギャラリー第52回・第62回・第103回参照



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