フォト_ギャラリー

2013年02月26日 [ 第103回 ]

 セイタカシギ(雄・若鳥),ハヤブサ(幼鳥),ズグロカモメ(冬羽)

 

 セイタカシギ(雄・若鳥)

 分類     :チドリ目 セイタカシギ科

 全長     :37.0cm

 翼開長    :67.0〜83.0cm

 分布     :全国で旅鳥。局地的に留鳥。

 生息地    :干潟、河川、水田など。

 食性     :肉食/魚類、甲殻類、昆虫など。

 レッドリスト :絶滅危惧U類(VU)

 DATE(撮影日) :2013年1月9日

 TIME(撮影時間) :12時33分28秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/200秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :200

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:2010年08月15日・2011年05月11日参照





 

 ハヤブサ(幼鳥)

 分類     :タカ目 ハヤブサ科

 全長     :雄42.0cm 雌49.0cm

 翼開長    :84.0cm〜120.0cm

 分布     :全国で留鳥または漂鳥。

 生息地    :海岸、河川、農耕地など。

 食性     :肉食/鳥類など。

 レッドリスト :絶滅危惧U類(VU)

 DATE(撮影日) :2013年1月9日

 TIME(撮影時間) :13時43分39秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/100秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :320

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:2009年11月25日・2009年12月20日・2011年10月14日





 

 ズグロカモメ(冬羽)

 分類     :チドリ目 カモメ科

 全長     :32.0cm

 翼開長    :85.0cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :干潟、河川など。

 食性     :肉食/カニなど。

 レッドリスト :絶滅危惧U類(VU)

 DATE(撮影日) :2013年1月9日

 TIME(撮影時間) :14時14分00秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/320秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :320

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場

 使用カメラ  :NIKON D5100

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

           NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :鳥取県

 今回は重たい話をしなければならない。胸が張り裂ける様な厳しい現実から目を背けたい人は今回 のコラムは読まない方が良いかも知れない。
 自然界の一瞬先は闇だ。 セイタカシギの若鳥は、この直後自身に起こる悲劇の運命を知る由も無く 米子水鳥公園の観察窓の真下で採餌していた。 彼にハヤブサ幼鳥が襲いかかったのは一瞬の出来 事だった。 ハヤブサの足の下に取り押さえられているのは、ついさっきまで元気に歩き回っていたセ イタカシギの変わり果てた姿である。 仮にこんな猛禽に本気でアタックされたら人間でもかなりのダメ ージを負うだろう。 ましてや華奢なセイタカシギではひとたまりも無い。 猛禽類に「その鳥は絶滅危惧 U類だから捕まえちゃダメ」とは言えない。 それに他ならぬハヤブサ自身も絶滅危惧U類だ。 絶滅 危惧種が絶滅危惧種を捕食した訳だが、獲物が獲れなければハヤブサにも死が待っている。 厳し過 ぎるが、これも日常的に営まれている自然の摂理、本物の野生の掟だ。 理屈では分かっていたつも りだが、間近で目の当たりにした僕は、自分で自分にそう言い聞かせ認識を新たにするしか無かった。  ひとつの命が次の命へ受け継がれて行く、自然界の厳しさを命を以って教えてくれたセイタカシギ。  感情移入するのは間違いかも知れないが、この事件には、きっと何か意味が有るのだと思いたい。  その死を無駄にしたくなくて敢えて、ありのまま掲載する事にした。 彼がこの世に生を受け確かに生き た証をここに残しておきたい。 因みにこの後ハヤブサも獲物の横取りを狙うノスリに攻撃され退散す る羽目に陥る。 セイタカシギの亡き骸は回収され、血液サンプルなどが鳥類の研究に活用されるとの 事だった。
 ズグロカモメも絶滅危惧U類だ。 夏羽も冬羽もユリカモメとよく似ているが、嘴が黒くて短い(フォト _ギャラリー2012年09月26日・2010年06月23日参照)。 またユリカモメより小型だが比較的翼 が長く、翼下面の黒色部が少ないのと、この写真では分からないが翼上面の後縁に白色帯が有る事、 初列風切羽の先の白斑が大きい事などがユリカモメとの識別点とされる。 これは冬羽だから頭は黒く ないが、夏羽は頭が黒く、褐色味を帯びた黒い頭のユリカモメと異なる。
 今回はたまたま絶滅危惧種の生と死を目の当たりにしたが、野鳥たちを絶滅へと追いやっている張 本人は他ならぬ我々人間であるという事を改めて胆に銘じたい。



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