フォト_ギャラリー

2012年05月14日 [ 第83回 ]

 シマアジ,アマツバメ,イワツバメ

 

 シマアジ(雄)

 分類     :カモ目 カモ科

 全長     :38.0cm

 翼開長    :55.5〜63.0cm

 分布     :全国で旅鳥。

 生息地    :湖沼、河川、干潟など。

 食性     :雑食/種子、水生植物、貝類など。

 DATE(撮影日) :2012年5月4日

 TIME(撮影時間) :14時40分37秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/250秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 アマツバメ

 分類     :アマツバメ目 アマツバメ科

 全長     :19.5cm

 翼開長    :42.0cm

 分布     :全国で夏鳥。

 生息地    :山地、海岸など。

 食性     :肉食/昆虫類。

 DATE(撮影日) :2012年5月3日

 TIME(撮影時間) :16時41分55秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1250秒

 APERTURE(絞り値) :F5.6

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :絞り優先AE

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :640

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 イワツバメ

 分類     :スズメ目 ツバメ科

 全長     :15.0cm

 翼開長    :30.0cm

 分布     :九州以北で夏鳥。

 生息地    :平地から高山。

 食性     :肉食/昆虫類。

 DATE(撮影日) :2012年5月3日

 TIME(撮影時間) :11時07分33秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1600秒

 APERTURE(絞り値) :F6.3

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :絞り優先AE

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:初登場

 使用カメラ  :NIKON D5100

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

 NIKON AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :鳥取県・島根県

 世の中、好い事ばかりではない。悪い事ばかりでもない。
 連休を利用して3日間の日程で鳥取県の米子水鳥公園や島根県の宍道湖グリーンパークなどに行 ってみたが、あいにく3日間とも晴天に恵まれず悪天候に悩まされた。 だが、雨をほとんど気にしない 鳥もいるし、そんな天候の時にこそ現れる鳥もいる。
 米子水鳥公園とは相性が良いのか、観察所に入館するやいなやカメラを据える間もなく珍鳥が窓の すぐ外に現れる事が多い。 これまでにもチュウヒやセイタカシギが間近で迎えてくれたが、今回はシマ アジが観察所の真下で待っていた。 シマアジは旅鳥だから春と秋の鳥だが、太くて白い眉斑は春のこ の時期にしか見られない。 押し並べて警戒心が強く水辺の茂みなどに隠れている事が多いそうだ が、この個体は大胆に目の前をうろうろしていた。
 アマツバメはハヤブサと鳥類最速を競うほど高速で飛ぶうえに、止まって休む事が無いから撮影は 大変だ。 アマツバメと言ってもアマツバメ目アマツバメ科だからスズメ目ツバメ科とは縁遠い。 最初 は米子水鳥公園で目撃したが撮影は出来ず、翌日宍道湖グリーンパークで撮影出来たものの満足出 来るレベルではなく、その日の夕方米子の弓ヶ浜でたまたま見つけて撮影したのがこの写真だ。 低く 垂れこめた曇天の下、数羽が編隊を組んで長い砂浜の上を低空飛行していた。 アマツバメほど飛ぶ 事に特化した鳥は無い。 何しろ営巣の時以外は24時間飛びっ放しとされる。 晴天の日は上空高く 飛び人の目に触れる事が無く、雨の日に低空に降りて来て姿を見せる事からこの名が付いた。 この 日は天候が悪く、かえってその事が幸いした訳だ。 しかし鳥と言うよりも手裏剣が飛んでいる様なもの だから、ファインダーに捉えるのさえ難しい。
 イワツバメは宍道湖グリーンパークの敷地内で撮影したものだ。 飛んでいる状態では腰が白いなど 遠目にはアマツバメと外見が似ているため、弓ヶ浜では最初アマツバメを撮っているつもりがいつの間 にかイワツバメにすり替わっていたのに、恥ずかしながらしばらく気付かなかった。 イワツバメも目に も留まらぬほど高速で飛ぶが、勿論よく見れば大きさも翼の形もだいぶ違う。 冷静に比較すればアマ ツバメが割と直線的に飛ぶのに対して、イワツバメは他のツバメ科と同様曲線的に飛ぶイメージだ(フ ォト_ギャラリー2009年05月25日、2011年11月15日参照)。 スピードを単純に比較すればアマ ツバメの方が勝るだろうが、急旋回を繰り返すイワツバメも飛翔中の撮影難易度は互角に近いと言っ て良い。 しかもアマツバメ程ではないが、イワツバメはツバメ科の中では止まって休む事が少ないとさ れる。 なかなか手ごわい被写体だ。
 今回はいつも以上に難しい撮影だったが、悪天候に祟られても諦めなければいろんな鳥たちに出会 えるという好い経験になった3日間だった。



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