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2010年10月20日 [ 第54回 ]

 ケリ,ムナグロ,コチドリ,イカルチドリ

 

 ケリ

 分類     :チドリ目 チドリ科

 全長     :36.0cm

 翼開長    :75.0cm

 分布     :中部・近畿で留鳥。その他地方で夏鳥または冬鳥。

 生息地    :河川、水田など。

 食性     :肉食/昆虫など。

 DATE(撮影日) :2010年6月1日

 TIME(撮影時間) :15時13分04秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/200秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :800

 撮影難易度  :★★★☆☆





 

 ムナグロ

 分類     :チドリ目 チドリ科

 全長     :24.0cm

 翼開長    :60.0〜72.0cm

 分布     :全国で旅鳥。

 生息地    :河川、干潟、農耕地など。

 食性     :肉食/昆虫、甲殻類、貝類、ミミズなど。

 DATE(撮影日) :2010年05月02日

 TIME(撮影時間) :15時55分24秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/400秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :800

 撮影難易度  :★★★☆☆





 

 コチドリ

 分類     :チドリ目 チドリ科
 
 全長     :16.0cm

 翼開長    :42.0〜48.0cm

 分布     :九州以北で夏鳥。

 生息地    :河川、水田、干潟など。

 食性     :肉食/ゴカイ、貝、蟹など。

 DATE(撮影日) :2010年7月8日

 TIME(撮影時間) :10時28分49秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/400秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★☆☆





 

 イカルチドリ

 分類     :チドリ目 チドリ科

 全長     :21.0cm

 翼開長    :45.0cm

 分布     :九州以北で留鳥または漂鳥。

 生息地    :河川、水田など。

 食性     :肉食/昆虫など。

 DATE(撮影日) :2009年10月20日

 TIME(撮影時間) :12時56分59秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度) :1600

 撮影難易度  :★★★☆☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

 NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

 NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府


 ここ数回、錚々たる野鳥たちを紹介して来た反動で今回は地味に思える。しかしシギ科などと並んで 水辺の主役、チドリ科の4種だ。
 シギ科の嘴が千差万別なのに対し、チドリ科の場合はご覧の通りほぼ不変だ。 逆に羽色はチドリ科 の方がバリエーションに富んでいると感じる。
 ケリは飛翔中の方が特徴をつかみ易い。畑の真ん中に何かがうごめいていたので撮影してみたら冬 羽のケリだったという事もある。 だが今回は夏羽で、干潟に飛来し正面から胸の紋様を捉える事が出 来たので、すぐにケリと分かった。 小さいチドリ科のイメージとは裏腹にキジバトより少し大きく、日本 のチドリ科の中では最大級だ。
 ムナグロは保護色で、人に教えてもらってもなかなか見つからず、ようやく撮影出来るまでに数分掛 かった。 ほとんど動かずに干潟でじっとしていた。 夏羽も冬羽も近縁のダイゼンとよく似ているが、 上面の黄褐色の斑模様はムナグロの特徴だ。 夏羽は胸だけでなく顔から腹まで黒い。 見つけるの も見分けるのも難しいので撮影難易度は星4個に近い3個だ。 最近ダイゼンも撮影出来たが、これも 自分で同定した訳ではなく、僕の様な素人には発見さえ不可能に近いくらい遠方に居るところを野鳥園 の人が見付けて教えてくれた。
 コチドリは小さいうえに動きが速く、なかなか撮影に手間取った。 千鳥足という言葉から連想される 歩き方とは異なり、素早く走っては止まる。 ケリとは逆に日本のチドリ科の中で最小で、全長はモズよ り小さい。 イカルチドリと似ているが黄色いアイリングが明瞭で、首輪が太いなどの違いがある。9月 には近縁のハジロコチドリも撮影出来たが、残念ながらシャッターチャンスに恵まれず証拠写真レベル にも達していないので掲載は見合わせた。
 イカルチドリは日本のチドリ科の中で数少ない留鳥とされる。 こうして川の浅瀬でじっとしている事が 多いらしく、石ころに紛れて目立たない。 まともにカメラ目線で少々こちらを警戒中だから、僕も身動 きが取れず指だけ動かしてシャッターボタンを押した。 だが人通りの絶えない堤防沿いだから人間に 慣れている様で、さほど撮影は難しくなかった。
 チドリ科の雄は巣が襲われそうになると、わざと傷ついたふりをして天敵の気を引いて巣を守る擬傷 という行為が知られている。 またチドリ科は昆虫などを捕食する肉食性だが、植物質も摂るとされる。 しかしチドリ科のほとんどは渡鳥なので日本に居ない時季の事が分からず、一年を通してほぼ日本全 国に留まるイカルチドリは、チドリ科の詳しい生態を知るのに重宝なのだそうだ。
 ところでイカルチドリを撮影した川にはカワセミなども居た。 普通カワセミは護岸された川には巣が 作れないから住めない。 この辺りは川の両側とも護岸された堤防だが、砂礫が堆積した中洲があり、 さながらサンクチュアリーの様になっている。 出来れば重機で浚渫などせず、このまま手入れの行き 届かない状態で放置しておいて欲しいのだが駄目だろうか。



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