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フォト_ギャラリー

2017年02月19日 [ 第275回 ]

 キバシリ

 

 

 

 キバシリ Eurasian Treecreeper Certhia familiaris

 分類:スズメ目 キバシリ科

 全長:14.0cm

 翼開長:19.5cm

 分布:九州以北で留鳥。

 生息環境:山地の林など。

 食性:昆虫、蜘蛛など。

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2017年2月8日

 撮影時間:08時35分48秒

 シャッタースピード:1/160秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2017年2月8日

 撮影時間:08時35分52秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2017年2月8日

 撮影時間:08時35分53秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:絞り優先AE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 このポイントではだいぶ以前に「ひょっとしてキバシリではないか?」と思われる声を聞いた事が有る ので、何の確証も無いままこの日現場に差し掛かった僕は「まさかなぁ・・・」と思いながらおもむろに立 ち止まって針葉樹林を見上げた。 ものの1分と経たない内にエナガの群れを見つけ木の幹に止まる 姿を撮りながらエナガには申し訳ないが「これがキバシリならなぁ・・・」と自嘲気味につぶやく。 しかし エナガの群れにはいろんな小鳥が混ざり込んでいたりするからしばらく観察していた。 近くでコゲラの 声がしたあと目の前数メートルのヒノキの幹にそれらしい姿が現れたので一応カメラを向ける。 ファイ ンダー像が合焦したその刹那、「えっ!?」となった。 コゲラのはずが何とそのキバシリではないか!  運のいい時というのは恐ろしいもので鬱蒼とした暗い針葉樹林の中にたまたまスポットライトみたいに 陽が射し込んでいる部分だったし螺旋状に幹を登って行くはずが見える所を真っ直ぐ登って絶妙のア ングルで樹皮の下に嘴を突っ込むところまで撮らせてくれた。 しかしわずか30秒ほどで何枚もシャッ ターを切らない内に僕の頭上を越えて逆光側の樹林へ飛んだので実感の湧かないままあっけなくロス トしてしまった。 感動に浸るには余りにも短時間の出来事だったがそれでも感動が霞む事は無く余韻 だけが残った。 実際のところ実感は後からじわじわと湧いて来た。 キバシリは特に稀少な珍鳥という 訳ではないが個体数が少ないうえに分布が局地的だから見た事が無かった。 しかも他種と混群にな ることは有っても繁殖期以外はキバシリ同士で群れになることは無く1〜2羽での行動とされるので見 通しの利かない林内ではなおのこと見つけにくい。 今回は至近距離でピーカンだったから見つけられ たが薄暗い所で距離が有ると保護色で紛れてしまうと言う。 普通種においてさえライファーとの偶然 の出会いには、どこかから情報を仕入れて見に行った時の何倍もの感動が有る。 1度見てしまうと大 抵2回目には初回ほどの感動は無いから、この二重の感動の為に情報を耳にしても敢えて見に行か ず楽しみに取っておいた様なものだ。 ここに至る幾多の無駄足の過程が有ったぶん感動も大きい。  そしてこれこそが探鳥の醍醐味なんだと思う。 しかも「いきなりこんな目の前に現れるかぁ〜!」と感 激してしまった。 撮影難易度は星3個としたが気分的には四ツ星にしてもいいくらいだ。 改めて画像 をよく見ると初列風切あたりの翼帯状の紋様が美しい。 また幹に垂直に止まる様に進化した結果だ ろう、特に第一趾(後趾)とその爪が非常に長く、この爪と尾羽でしっかりと体を支えているのが分か る。 スズメ目としては珍しく(と言うか唯一?)下に湾曲した嘴など他に似た鳥が居ない特徴的な野鳥 だからその特徴さえ捉えれば他種と見間違う事は無い。
 後で気付いたが、どこで間違ったか絞りをいつの間にか開放から1/3段絞り込んでいたのでシャッ タースピードがその分遅くなってしまった。 シチュエーションからしてここは被写界深度(※)を深くする よりも開放で撮って少しでもシャッタースピードを稼ぎたかったところだから小さな失敗だ。 そのためか 1枚目はわずかにブレている。 しかし筋書きの無いバードウォッチングがこんなにピンポイントで思い 通りに行くケースは稀だ。 思い返せばこの日は幾つもの好運が重なった。 寒さに負けず暗い内に布 団から這い出し、この山へ出掛けて本当に良かった。

 (※) 被写界深度:概ねピントの合焦している範囲の奥行きの深さのこと。 絞りを絞る(数値の大き い方へ回す)と深くなり、開放する(数値の小さい方へ回す)と浅くなる。 絞り込むとピントは合焦しや すいが同じ感度ならシャッタースピードが遅くなりブレの原因となる。

 エナガ:フォトギャラリー第266回他参照
 コゲラ:フォトギャラリー第189回他参照



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