フォト_ギャラリー

2015年08月07日 [ 第196回 ]

 アリスイ

 

 アリスイ Eurasian Wryneck Jynx toroquilla

 分類:キツツキ目 キツツキ科

 全長:18.0cm

 翼開長:28.5cm

 分布:北海道、東北北部で夏鳥、それ以南で旅鳥または冬鳥。

 生息環境:平地〜山地の林、農耕地など。

 食性:蟻、蜘蛛、幼虫、カエル、小鳥の卵など。

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2009年12月16日

 撮影時間:11時46分20秒

 シャッタースピード:1/1000秒

 絞り値:F11.2

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:600mm(換算900mm)

 ISO感度:1600

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D40

 使用レンズ:Nikon ED AF NIKKOR 70-300mm1:4-5.6D
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×


 普通種のはずなのになかなか縁の無い野鳥は結構多い。 アリスイもそんな野鳥の一つ「だった」。  いや、正確には「だと思っていた」。 大阪では季節外れのアリスイを何故この時季に掲載する事にな ったのかと言うと、先日古い在庫写真を見ていてその中にたまたま写っているのを見つけたからだ。  5年半前、僕がまだズブの初心者だった頃に河川敷で撮影した画像だ。 つまりバードウォッチング初 期の段階でとっくに出会っていたのだ。 5年半も前の写真なので今さら喜んでいいのか複雑な気持ち だ。 当時の僕は毛並みの悪いヒヨドリか何かだろうと思ってそのままにしていた。 よくぞ捨てずに取 っておいたものだ。 こんな事も有るから初心者の頃に撮影したデータの中を「探鳥」して一度洗い直し て見るのもいいかも知れない。 もしかしたら思いがけずお宝が埋まっているかもだ(そんなの僕だけ かな?)。
 アリスイはキツツキ科の中では特異な変わり種だ。 普通アオゲラやアカゲラは毎日縄張り内をパト ロールする習性が有るから同じ時刻に同じ場所に現れる事が多い。 一度見つけると翌日も観察出来 る可能性が高い。 しかし困った事にキツツキ科のくせにアリスイにはその様な傾向が無い。 また、一 般的にキツツキ科は木に垂直に止まるが図鑑によればアリスイは他の鳥と同様に普通に止まる事が 多く垂直に止まる事がほとんど無い。 日本のキツツキ科で唯一大きく季節移動する。 危険を感じる と擬死(死んだふり)やヘビに擬態したりする。 自分では巣穴を掘らず他のキツツキの古巣や樹洞を 利用する・・・など異例ずくめだ。 体に対する舌の長さの比率が鳥類の中で世界最長という記録保持 者でもある。

 アオゲラ:フォトギャラリー第96回・第121回・第146回・第191回参照

 アカゲラ:フォトギャラリー第96回・第160回参照



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