フォト_ギャラリー

2015年05月31日 [ 第186回 ]

 コムシクイ,エゾムシクイ,センダイムシクイ

 

 コムシクイ Arctic Warbler Phylloscopus borealis borealis

 分類:スズメ目 ムシクイ科

 全長:13.0cm

 翼開長:不詳

 分布:主に日本海側で旅鳥。北海道で局地的に繁殖。

 生息環境:山地〜高山の針葉樹林など。

 食性:昆虫、蜘蛛など。

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2015年5月8日

 撮影時間:13時45分45秒

 シャッタースピード:1/1600秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100
 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 エゾムシクイ Sakhalin Lief Warbler Phylloscopus borealoides

 分類:スズメ目 ムシクイ科

 全長:12.0cm

 翼開長:18.0cm

 分布:主に四国、本州中部以北で夏鳥。

 生息環境:山地の林など。

 食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2015年5月7日

 撮影時間:10時57分07秒

 シャッタースピード:1/400秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 センダイムシクイ Eastern Crowned Warbler Phylloscopus coronatus

 分類:スズメ目 ムシクイ科

 全長:13.0cm

 翼開長:19.0cm

 分布:九州以北で夏鳥。

 生息環境:平地〜山地の林。

 食性:昆虫、蜘蛛、木の実など。

 フォトギャラリー:第18回参照 

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2015年5月6日

 撮影時間:13時47分26秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 「どれも同じに見える」と思った人はご安心を。 それが普通なのであって、ほとんどの人はそう思って るだろう。 これらの違いが分かった人は普通じゃなくて、かなりの上級者に違いない。
 前回に続き舳倉島の水場で撮影した小鳥たちで、今回は野鳥ファンを悩ます手ごわいムシクイ科 だ。 ムシクイ科は旧ウグイス科の一部で、藪の中に隠れている事が多い上に外見での識別が難し い。 どれも同じに見えてしまう困った野鳥たちだ。 だがそれだけに識別出来れば面白い奥の深い科 だろう。
 コムシクイは、以前はメボソムシクイの亜種でコメボソムシクイと呼ばれていたが直近の野鳥目録で 独立した種となって改名した。 DNAレベルの分子系統学的研究の結果そういう事になったらしい。  もちろん僕には識別出来ず、たまたま居合わせた人の指摘でそれと分かった。 コムシクイは胸に細 い斑が有るとされる様だが、地鳴きの微妙な違いで識別可能であるに過ぎず外見での野外識別は困 難。 その難しさも考慮して撮影難易度は星4個。
 エゾムシクイは大阪などでも普通種だが金属的なキーの高いさえずりは聞こえるもののなかなかそ の姿を捉える事が出来ずにいた。 今回せっかく至近距離でうろちょろしてくれたので撮影しない手は 無い。 図鑑によれば他のムシクイ類より背に灰褐色味が有るとされる。
 センダイムシクイは頭央線が見えればそれと分かるが不鮮明な個体も有るし頭央線はカラフトムシク イなどにも有るから要注意。 頭央線が有って大雨覆、中雨覆と三列風切の羽先が黄白色で2本の翼 帯が有ればカラフトムシクイ。 2本の翼帯が有っても頭央線が不明瞭ならキマユムシクイの可能性も 出て来る。 舳倉島では遊歩道の至る所にセンダイムシクイが出没する。
 ところで野外では虫刺されに悩まされる事がしばしばだ。 舳倉島にはヌカ蚊と呼ばれる小さな吸血 昆虫が生息しており、これに刺されると強烈なアレルギー反応を起こし僕の場合は去年数ヶ月も強い 痒みに悩まされた。 その時刺された痕が未だに残っている。 今年も刺されたが免疫が出来たから か症状は軽い。 一昨年は全く刺されなかったが今年は特に多い様に思う。 しかしこれこそアウトドア だし虫が居るからムシクイも居る訳だと考える様にしている。 舳倉島では虫よけは必須だし、暑いの を我慢して長袖の服装に手袋を着用したり首にタオルを巻いたりズボンの裾を靴下の中へ入れるなど の対策で肌の露出を極力避けるしかない。

 メボソムシクイ:フォトギャラリー第79回参照
 キマユムシクイ:フォトギャラリー第79回参照


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