フォト_ギャラリー

2015年06月05日 [ 第187回 ]

 ブッポウソウ,ハヤブサ,アカハラツバメ

 

 

 ブッポウソウ Oriental Dollarbird Eurystomus orientalis

 分類:ブッポウソウ目 ブッポウソウ科

 全長:30.0cm

 翼開長:70.5cm

 分布:本州、四国、九州で夏鳥。

 生息環境:平地〜山地の林など。

 食性:昆虫。

 レッドリスト:絶滅危惧TB類(EN)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2015年5月8日

 撮影時間:13時47分57秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F11.0

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2015年5月8日

 撮影時間:13時50分20秒

 シャッタースピード:1/500秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 ハヤブサ(幼鳥) Peregrine Falcon Falco peregrinus

 分類:ハヤブサ目 ハヤブサ科

 全長:雄42.0cm 雌49.0cm

 翼開長:84.0cm〜120.0cm

 分布:全国で留鳥または漂鳥。

 生息環境:海岸、河川、農耕地など。

 食性:鳥類など。

 レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)

 フォトギャラリー:第35回・第36回・第69回・第103回参照

 撮影難易度:★★★☆☆


 撮影日:2015年5月6日

 撮影時間:11時19分30秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F13.0

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 アカハラツバメ Barn Swallow Hirundo rustica saturata

 分類:スズメ目 ツバメ科

 全長:17.0cm

 翼開長:不詳 

 分布:九州以北で夏鳥。一部越冬。

 生息環境:住宅地、農耕地など。

 食性:昆虫など。

 フォトギャラリー:初登場 

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2015年5月8日

 撮影時間:06時37分19秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F9.0

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 舳倉島では毎回珍鳥が見られるが今回はちょっと様子が違った。 舳倉島にしては物足りない。 地 球規模の急激過ぎる気候変動や環境の激変に野鳥たちが適応出来ていないのではないかと気になっ た。 例年に無く鳥の居ない舳倉島で気を吐いていたブッポウソウ。 2個体が入ったその内の1羽、 遠方の電線止まりでピンボケの証拠写真だが僕としては何故か満足だ。 漢字で書けば仏教用語み たいな「仏法僧」だが、この名前はコノハズクの鳴き声をこの鳥の鳴き声と勘違いして付けられたと言 われる。 実はブッポウソウを狙って数年前から目星を付けているエリアに遠出しようかと思っていた が、ひとまずこれでその必要は無くなった(とは言え野鳥ファンの本能でまたお出掛けしてしまうんだろ うな・・・)。
 後から聞いた情報によれば今シーズンの舳倉島では「チョウセンハヤブサ」とか称する日本鳥類目 録に載っていない聞いた事も無い亜種名のハヤブサが観察されたらしい。 この個体もそれの可能性 が有るが、外見上の特徴は微妙らしく僕にはさっぱり亜種の識別が出来ない。
 アカハラツバメはツバメの亜種で、早朝や夕方など微妙な光線の加減では亜種ツバメもこんなふうに 見える事が有るかも知れないが下尾筒がはっきりと淡橙褐色なのでアカハラツバメと判断した(ハイブ リッドの可能性も有る)。 輪島港の近くでたまたま見つけ撮影した。 害虫を駆除してくれるので農家 はツバメを大切にすると言う。
 ところで野鳥の減少は今回の舳倉島に限った話ではなく全国的な現象だと聞く。 ここ数年野鳥ファ ンの多くが異変を肌で感じているだろう。 このまま野鳥たちの姿が地上から消えてしまっても人間が 生きて行けると思っているとしたら大間違いだろう。 最近の野鳥減少の原因としては気候変動や熱帯 雨林の減少、東南アジアなどにおけるカスミ網猟などが指摘されているが、野鳥の居ないペットと家禽 だけの殺伐とした地球を想像してみれば良い。 言うまでも無く野鳥が居なくなるという事は人間も住め る環境ではないという事だろう。 影響はそれだけではなく、主な捕食者の居なくなった昆虫の大量発 生などによる世界的な農作物の被害や、そこから派生する農薬の大量使用による生産コストの高騰、 それらによる食糧難や健康被害、更なる環境破壊などの問題が想定出来る。 野菜や穀物だけでは ない。家畜を育てる飼料も不足する訳だから肉や乳製品も口に入らなくなる。 農業や酪農業は成り立 たなくなり、外食産業なども打撃を受けるだろう。 ペットフードも高くなるからペット業界も無関係ではな い。 となるとペットや家禽も地球から姿を消さないとは限らない。 人間社会は自然界と無関係な隔絶 された世界に有るのではなく、思っているより生態系の真っ只中に有るのであって、その中で野鳥たち が果たしている役割の大きさはまだまだ未知数だ。 悲観的過ぎる妄想かも知れないが我々はやがて 自分たちの身に差し迫った危機に直面してから慌てるのだろうか。
 気候変動の原因としてよく耳にするのがエルニーニョ現象の影響で、そのエルニーニョ現象が起きる そもそもの原因は温室効果ガスによる地球温暖化だという説が有力だ。 経済活動の全てを否定する つもりは無いが現状を放置する訳には行かないのも事実だろう。 今回の舳倉島らしくない舳倉島は たまたま僕の個人的な不運が重なった結果だと思いたいが、その遠因が人間に有るとしたら現実逃避 するのは許されないだろう。 また、人間に原因の有る事柄は、きっと人間に解決出来る筈だとも言え る。

 ツバメ:フォトギャラリー第11回・第117回・第177回参照


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