フォト_ギャラリー

2015年05月15日 [ 第183回 ]

 ウミスズメ,カンムリウミスズメ,オオミズナギドリ,余録;へぐら航路,七ツ島

 

 ウミスズメ Ancient Murrelet Synthliboramphus antiquus

 分類:チドリ目 ウミスズメ科

 全長:26.0cm

 翼開長:46.0cm

 分布:東北以北で留鳥、それ以南で冬鳥。

 生息環境:沖合、沿岸など。

 食性:小魚、軟体動物、甲殻類の幼生など。

 レッドリスト:絶滅危惧TA類(CR)

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2015年5月7日

 撮影時間:09時16分30秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F10.0

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 

 カンムリウミスズメ Japanese Murrelet Synthliboramphus wumizusume

 分類:チドリ目 ウミスズメ科

 全長:24.0cm

 翼開長:43.0〜45.0cm

 分布:全国で少ない留鳥または漂鳥。

 生息環境:沿岸、沖合など。

 食性:甲殻類などのプランクトンと思われる。

 レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★★★☆


 撮影日:2015年5月7日

 撮影時間:15時55分17秒

 シャッタースピード:1/4000秒

 絞り値:F10.0

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2015年5月09日

 撮影時間:09時34分54秒

 シャッタースピード:1/3200秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 

 オオミズナギドリ Streaked Shearwater Calonectris leucomelas

 分類:ミズナギドリ目 ミズナギドリ科

 全長:49.0cm

 翼開長:120.0cm

 分布:全国で漂鳥。

 生息環境:海上、沿岸、沖合など。

 食性:魚類、イカなど。

 フォトギャラリー:第91回・第110回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆


 撮影日:2015年5月6日

 撮影時間:15時45分51秒

 シャッタースピード:1/3200秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 撮影日:2015年5月7日

 撮影時間:15時45分36秒

 シャッタースピード:1/3200秒

 絞り値:F7.1

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:石川県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR


 去年一昨年に続き今年も石川県の舳倉島へ遠出したが、肝心の舳倉島には珍鳥の目撃情報も聞 かれたものの期待したほどの野鳥の姿は無く、むしろ主役は日本海に有った。 今回紹介するのは 「へぐら航路」のフェリーの2階デッキから撮影した海鳥たちだ。
 ウミスズメは小さいのでよほど幸運でなければ広い大海原で接近遭遇するのは難しい。 しかも波間 に紛れて見逃しやすい。 たった1羽だけ単独行動していたから気付いた人は少なかっただろう。 外 見上の特徴として顔の後ろの頬、耳羽の下あたりまで白色部が食い込む。 夏羽では眼の上に白い飾 り羽が有る。 この写真では確認出来ないが嘴は淡い肉色。 レッドリストではコウノトリなどと同じ絶滅 危惧TA類だ。
 カンムリウミスズメも小さいので撮影は困難だ。 学名は何故か「ウミズスメ」と読める。 ウミスズメと の識別点は夏羽では眼の上から後頭まで白く頭頂には名前の通り冠羽が有る事だが冠羽は寝ている 事が多い様だ。 嘴は青灰色。 背はウミスズメより明るい青灰色。 絶滅危惧U類、天然記念物に指 定されている。 ほぼ日本固有種とされ世界的には絶滅危惧TA類のウミスズメより稀少で個体数は 僅か数千から多く見積もっても1万羽程度と見られている様だ。 僅か4日間で2度も遭遇出来たのは 自分で言うのも何だけど僕の鬼の様な強運のせいであって、カンムリウミスズメが稀少である事に疑い の余地は無い。 撮影難易度は星4個としたが星5個に近い。
 オオミズナギドリは毎回必ずと言っていいほど撮影出来る。 へぐら航路の途中で近くを通る七ツ島 (無人島)で繁殖しているらしく、輪島港を出港して1時間後くらいに大きな群れに遭遇する。 今回は 特に大きな数千羽の大群に出会った。 黒い塊が島の様に見える程だった。 ただ地元の人に聞いた 話によると、その七ツ島でかつて心無い人が放したウサギが繁殖してしまい、巣穴を占拠してオオミズ ナギドリの繁殖を脅かす大きな脅威となっているそうだ。 更にそのウサギを駆除する為にネコを放そ うという案が有るとかで、その地元の人も呆れていた。 一度破壊されてしまった生態系を元に戻すの は難しい。 愚かな人間はいつになったら失敗から学習するのだろうか・・・

 余録;へぐら航路
 今回はこのフェリーの操縦席の横と後方の2階デッキから撮影した。 カメラには良くないと分かって いたが潮風と波しぶきを浴びながら海鳥の姿を追った。 三脚を立てている人も見掛けたが、そもそも フェリー自体が揺れるのだからむしろ自分の五体をサスペンションにした方が手ブレしにくいと判断して 全て手持ち撮影した。
 

 七ツ島
 


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