フォト_ギャラリー

2015年01月15日 [ 第166回 ]

 カシラダカ,ミヤマホオジロ(雌),オオジュリン

 

 カシラダカ Rustic Bunting Emberiza rustica

 分類:スズメ目 ホオジロ科

 全長:15.0cm

 翼開長:24.0cm

 分布:本州以南で冬鳥。北海道で旅鳥。

 生息地:平地〜山地の林、農地など。

 食性:昆虫、蜘蛛、草木の種子。

 フォトギャラリー:第16回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆

 撮影日:2015年1月11日

 撮影時間:09時22分26秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F16

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 ミヤマホオジロ(雌) Yellow-throated Bunting Emberiza elegans

 分類:スズメ目 ホオジロ科

 全長:16.0cm

 翼開長:21.0cm

 分布:全国で冬鳥。

 生息地:山地の林など。

 食性:昆虫、蜘蛛、草木の種子。

 フォトギャラリー:第16回・第104回参照

 撮影難易度:★★☆☆☆

 撮影日:2015年1月5日

 撮影時間:09時36分29秒

 シャッタースピード:1/1250秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:プログラムAE

 焦点距離:300mm(換算450mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR





 

 オオジュリン Common Reed Bunting Emberiza schoeniclus

 分類:スズメ目 ホオジロ科

 全長:16.0cm

 翼開長:24.5cm

 分布:全国で留鳥または漂鳥。

 生息環境:平地の葦原、草原など。

 食性:カイガラムシ類。

 フォトギャラリー:初登場

 撮影難易度:★★☆☆☆

 撮影日:2013年3月5日

 撮影時間:11時10分35秒

 シャッタースピード:1/160秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:200

 撮影地:鳥取県

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×

 カシラダカはミヤマホオジロ雌との同定がけっこう難しい。 比較の為に両者を掲載しておく。 どちら も自宅から徒歩圏の同じ撮影ポイントだ。 識別点は顎線でカシラダカは白い顎線の下に黒っぽい線 がもう1本有るが、ミヤマホオジロ雌には黒っぽい線が無く白っぽい部分が喉の白っぽい部分と混然 一体となっていて顎線と言える様な線が無い。 もちろん光線の状態が良ければ白っぽい部分には黄 色味が有るが野外ではいつも良い条件に恵まれる訳ではない。 また、カシラダカの後頭には白斑が 有る。なお成鳥雄の冬羽は雌や幼鳥とよく似ており、この個体は頭や頬、胸などにやや黒味が少なく 顎線の下の黒線もやや薄い様に見える事から雄の第1回冬羽の可能性が高いと思われるが、比較出 来るものが一緒に写ってないし光線の状態にもよるので判断が難しく、雄成鳥冬羽か雌の可能性も有 る。
 ミヤマホオジロはこの時、雌雄の小群が僕の進みたい方向の地面で採餌していた。 ブログネタとし て雌を押さえておこうという程度の軽い気持ちだったので、かなり遠かったものの三脚を立てて焦点距 離の長いレンズで狙うほどの事も有るまいと横着して300mmレンズで手持ち撮影して引き伸ばしたら こんな画質になってしまった。 もう少し近くで撮りたいとにじり寄って行くと、あちらでもちゃんとこちらの 動きを見ていて、採餌しながらも一定の距離を保ったままジリジリと遠退いて行く。 結局最後まで同じ 距離感だった。 全長16cmのミヤマホオジロから見れば身長160cmの人は10倍の大きさだ。 単 純に同じ比率をその人に当てはめて見ると16mの背丈の恐竜(マンションなら5階建相当)みたいな見 え方だろう。野鳥は追いかけても無駄になる事が多い。 「撮ろう撮ろうは徒労に終わる」 囲碁の格言 みたいな事は野鳥撮影についても言えるのではないだろうか。
 紛らわしいついでにオオジュリンの在庫写真も載せておこう。 オオジュリンには冠羽は無いが、カシ ラダカやミヤマホオジロ雌タイプが冠羽を寝かせた状態と似ている。 オオジュリンは嘴峰(上嘴の上 部と下嘴の下部)に丸みが有り、腰から上尾筒は灰褐色。 この部分はカシラダカなら赤褐色で淡色 の鱗状模様が有り、ミヤマホオジロなら灰色だ。 更に紛らわしい事にオオジュリンも雄成鳥の冬羽と 雌や幼鳥がよく似ていて、全体的に淡いかどうかという程度の違いくらいしか無い様だ。 従って僕の 実力では、この写真の個体についても性別、年齢とも判断が難しい。いずれもっと上達したら判定して みたい。

 余録;カシラダカ(上)とミヤマホオジロ雄(下)の比較
 隠れて見えにくいが腰から上尾筒の色の違いに注目。ともに嘴峰には丸みが無い。
 

 


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