フォト_ギャラリー

2014年10月17日 [ 第155回 ]

 エリマキシギ,ウズラシギ,タカブシギ,クサシギ

 

 エリマキシギ Ruff Philomachus pugnax

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:雄29.0cm 雌22.0cm

 翼開長:56.0cm

 分布:全国で少ない旅鳥または冬鳥。

 生息地:水田、湿地、河川、干潟など。

 食性:甲殻類、ゴカイ、ミミズ、昆虫、種子など。

 フォトギャラリー:初登場(携帯電話待受画面サイズを除く)

 撮影難易度:★★★☆☆

 撮影日:2014年10月9日

 撮影時間:12時05分39秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 ウズラシギ Sharp-tailed Sandpiper Calidris acuminata

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:21.5cm

 翼開長:43.0cm

 分布:全国で旅鳥。

 生息地:水田、湿地など。

 食性:貝、甲殻類、幼虫など。

 フォトギャラリー:初登場(携帯電話待受画面サイズを除く)

 撮影難易度:★★☆☆☆

 撮影日:2014年10月9日

 撮影時間:13時29分30秒

 シャッタースピード:1/160秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D5100

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 タカブシギ Wood Sandpiper Tringa glareola

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:21.5cm

 翼開長:39.5cm

 分布:全国で旅鳥または冬鳥。

 生息地:水田、湿地、河川など。

 食性:昆虫、甲殻類、貝類など。

 レッドリスト:絶滅危惧U類(VU)

 フォトギャラリー:初登場(携帯電話待受画面サイズを除く)

 撮影難易度:★★☆☆☆

 撮影日:2010年9月7日

 撮影時間:15時10分25秒

 シャッタースピード:1/250秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D40

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 クサシギ Green Sandpiper Tringa ochropus

 分類:チドリ目 シギ科

 全長:24.5cm

 翼開長:46.0cm

 分布:全国で旅鳥または冬鳥。

 生息地:水田、湿地、河川など。

 食性:甲殻類、貝類、ミミズなど。

 フォトギャラリー:初登場(携帯電話待受画面サイズを除く)

 撮影難易度:★★☆☆☆

 撮影日:2010年9月14日

 撮影時間:10時14分07秒

 シャッタースピード:1/200秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:400

 撮影地:大阪府

 使用カメラ:NIKON D40

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
        :Nikon Teleconverter TC−201 2×

 短期間に集中するイメージの春の渡りに比べて秋の渡りはだらだらと続き、長い期間楽しませてくれ る反面、一日当たりの個体数が少ないイメージだ。 欲張って一度に沢山観察しようと思っても中々そ うは行かない。
 という訳で、今回は秋の大阪南港野鳥園に飛来したシギ達だ。 ここに紹介するのは在庫写真も含 めてそれぞれ9月と10月に撮影した中型のシギだ。 今回は撮影難易度の比較的低い撮り易い鳥ば かりだが、こうして過去の記録を紐解いて行くとシギに限らず何月頃にどこでどの鳥を見る事が出来る か、おおよその見当が付く。 個人的なデータが蓄積出来れば出来るほど今後の撮影の役に立つのだ と思う。
 シギは大変な長距離を一気に渡る。 アオアシシギなどは休まずに1万キロ以上を移動するとされ る。 胸部の筋肉に酸化を抑制するイミダゾールジペプチドという物質が多く含まれている事から長距 離を連続して飛ぶ事が出来ると言われる。 シギの飛翔能力の高さは眺めているだけでも強く感じる事 が出来る。
 エリマキシギは日本に飛来する時はほとんどが換羽していて夏羽は滅多に見られないが、雄の夏羽 には縄張りを持つ濃色タイプ、縄張りを持たない白色タイプ、雌によく似た偽雌タイプという3パターン が有る事が分かって来ていると言う。 濃色タイプは縄張りを持ち繁殖出来るが、白色タイプは縄張り を持たず濃色タイプの縄張りを取り巻き雌の横取りを狙って濃色タイプと争う。 第3の偽雌タイプは濃 色タイプに気付かれない様に雌に化けてこっそり雌に近付き交尾すると言われる。 いずれのタイプに も子孫を残すチャンスが有るから種の中で分化が生じているのだろうか。 非常に特異な生態ではあ る。ところで写真の個体はウズラシギよりかなり大きくバフ色の羽縁が見える事などから雄幼鳥ではな いかと僕は見ているが全く自信は無い。
 ウズラシギはチョコチョコと動き回っていてピンボケに加えてブレの酷い写真になってしまった。 これ でもかなり近い所まで寄って来た撮影条件の良いチャンスだったのに暗いレンズの弱点が出てしまっ た。 ISO感度を800くらいに上げて画質を犠牲にしてでもシャッタースピードをもう少し速くすべきだっ たかと反省。
 タカブシギは4年前に撮影した在庫写真で、携帯電話待受画面サイズで掲載したきり長らく出番待ち をしていたものだが、筆者の気まぐれでようやく日の目を見る事となった。 撮影した時は絶滅危惧種 ではなかったが環境省第4次レッドリストで絶滅危惧U類に指定されてしまった。
 クサシギは開けた干潟に出る事は稀だそうだ。 これも4年前にここで撮影したものだ。

 アオアシシギ:フォトギャラリー第53回参照



トップへ
戻る
前へ
次へ