フォト_ギャラリー

2014年09月19日 [ 第151回 ]

 イヌワシ,トビ

 

 イヌワシ Golden Eagle Aquila chrysaetos

 分類:タカ目 タカ科

 全長:84.0cm

 翼開長:167.5〜213.0cm

 分布:低山から亜高山帯の岩場、林など。

 生息地:局地的に留鳥。

 食性:哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類など。

 レッドリスト:絶滅危惧TB類(EN)

 指定:天然記念物

 フォトギャラリー:第85回・第92回参照

 撮影難易度:★★★★☆

 撮影日:2013年7月16日

 撮影時間:14時22分37秒

 シャッタースピード:1/400秒

 絞り値:F16

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D40

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm:Nikon Teleconverter TC−201 2×





 

 トビ Black Kite Milvus migrans

 分類:タカ目 タカ科

 全長:雄58.5cm 雌68.5cm

 翼開長:157.0〜162.0cm

 分布:九州以北で留鳥。

 生息地:海岸〜山地の農地など。

 食性:魚類、爬虫類、両生類、昆虫などの主に屍肉。

 フォトギャラリー:第21回参照

 撮影難易度:★☆☆☆☆

 撮影日:2013年8月15日

 撮影時間:10時43分17秒

 シャッタースピード:1/400秒

 絞り値:F5.6

 撮影モード:マニュアル

 焦点距離:1000mm(換算1500mm)

 ISO感度:800

 撮影地:滋賀県

 使用カメラ:NIKON D40

 使用レンズ:Nikon Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm:Nikon Teleconverter TC−201 2×

 最初に言ってしまうと今回は半ば番外編、実は余録の方がメインだ。 先日伊吹山に徒歩で登ったも のの肝心の野鳥にはほとんど出会えなかったので、本編は伊吹山を舞台に在庫写真でお茶を濁す事 にした。
 画質は悪いがどちらも伊吹山で過去に撮影したイヌワシとトビで、いかに両者の外見が似ているかを 示す写真だ。 とは言え似ているのは外見だけで、あらゆる点で全く似て非なるものだ。 英名もイヌワ シが「金色の鷲」なのに対しトビは「黒い凧」といういささか情けないネーミングだ。
 このイヌワシは幼鳥から第3回夏羽の間くらいと思われるが、距離が有って画質が悪くピントも甘い ので掲載を見合わせていたものだ。 幼鳥は初列風切羽の基部と尾羽の基部が白いので比較的分か りやすい。
 トビを他のワシタカ類と見分ける最初の識別点は特徴的な凹尾だが、この様に羽が擦り切れている 個体は厄介だ。 写真でよく見れば同定も出来るが撮影中に瞬時に見分けるのは難しい。 こんなトビ を撮影してイヌワシだと思い込んでいたら悲劇だ。





 余録;伊吹山登山

 これまで何度か車で登った伊吹山、いつか自分の足で登りたいと思っていた。 20代の頃に1729 mの大山に登った事は有ったが50代の僕にとって1377mの伊吹山は地獄の様な登山だった。体力 にはそこそこ自信が有ったが甘かった。 伊吹山は初心者向けとの事だが麓から登ると高低差が有 り、単純に比較は出来ないが例えば5合目から登る富士山と実質200mくらいしか変わらない。
 
 上野登山口:標高220m。 9月9日08時51分いざ出発! 付近には駐車場がたくさん有り、空車 だらけだった。 駐車料金が500円、入山料が300円。入山届を書いて登山開始。
 1合目:標高420m。 09時22分通過。 この辺りまでは林の中の登山道。ほぼ普段通りで楽勝か と思いきや・・・
 2合目:標高580m。 09時39分通過。 まだ登り始めなのにけっこう傾斜がきつい。 1合目から ここまでかつてゲレンデだったらしい斜面を直線的に登る。 振り向けば琵琶湖が見え始める。 斜度 は概ね20〜30度くらいだろうか。スキー場としては初級〜中級レベル。
 3合目:標高720m。 10時31分到着。 まだまだ先は長いのに早くもスタミナ切れでトイレ休憩。
 4合目:標高800m。 11時01分通過。 実はこの辺りが距離的にも標高的にも中間地点。
 5合目:標高880m。 11時16分到着。 休憩。
 6合目;標高990m。 11時48分通過。 この辺りからは見上げれば首が痛くなる様な角度で遥か な高さに頂上付近が見え、メンタル的にきつい。 づら折りの登山道が幾重にも続く。 ここで挫折して いる人を見かけた。
 
 7合目:標高1080m。 12時28分到着。 小休止。 いよいよ1000m超え。 登って来た道が見 下ろせる。 ここまで自力で登って来たのだと思うと励みになる。 下界と3合目、5合目、6合目辺りが 写っている。 登山道の傾斜がきつくなり、ちょっと登っては休む、の繰り返しで一気にペースダウン。  ここからが正念場。
 8合目:標高1220m。 13時14分到着。 食事休憩。 頂上で食べようと思っていた手弁当を半分 だけ食べる。 想定していたとは言え難所続きで体力の消耗が激しく、景色を眺める余裕も野鳥を探す 余力も無い。 気圧の影響か、荒くなった呼吸がなかなか治まらない。
 「人に出来て自分に出来ない筈は無い!」 ここからは気力だけで登る。
 
 9合目:標高1300m。 14時頃それと気付かず通過。よ うやく頂上が間近に見えて来て傾斜が緩 くなる。 もう声が聞こえるくらい近い。 ここまで来て引き返す人は居ないだろう。 一気にアタック。
 
 山頂:標高1377m。 14時18分登頂! 車で登った時には何の感慨も無く興味も無かった山頂の 標識だが自力で登ったら燦然と輝いて見えた。 ワンタッチして達成感に浸る。
 下山:14時50分下山開始。 山の天気は変わり易い。 弁当の残りを平らげたころ急に強い風が吹 き始めガスって来た。 早くも下山開始。 山は下りの方が危ないと言うから一歩一歩注意深く降りる。  ちょっとした小石を踏んだだけでバランスを崩す。 浮石に注意。
 
 5合目:16時33分到着。 小休止。 ニホンジカを見かける。
 3合目:16時56分到着。 小休止。 下山は楽かと思いきや位置エネルギーの加わった自分の全体 重を代わる代わる片足で支えながら降りるので筋力を使い果たした足には思っていたより負荷が大き く感じられた。 一歩降りるのがこんなにきついと感じたのは初めてだ。
 1合目:17時58分到着。 小休止。 限界を超えた体力でよろけながらの下山。 ここまで降りて来 ても無事下山出来る確証は無かった。 天候は回復していたが夕日がだいぶ傾いて来て不安になる。
 上野登山口:18時39分到着。 とっぷりと日が暮れて真っ暗になる寸前に下山完了。 ここまでが 登山。 看板には登りの所要時間3時間20分と書かれていたが、結果的に一度も使わなかった三脚 を含め撮影機材など約5kgの荷物を背負っていたとは言え、登るのに5時間半、下るのに4時間かか った。 ちょっと無謀だったかもと反省。 結局終ってみれば道中見かけた野鳥はホオジロとセグロセ キレイだけだった。
 
 余録のついでに、以前頂上付近から撮影した神々しい雲海。



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