フォト_ギャラリー

2014年06月3日 [ 第140回 ]

 ヤツガシラ,ムラサキサギ(?)

 

 

 

 ヤツガシラ

 分類     :サイチョウ目 ヤツガシラ科

 全長     :30.0cm

 翼開長    :44.0cm

 分布     :全国で稀な旅鳥、局地的に夏鳥。

 生息地    :草原、農耕地、川原、海岸など。

 食性     :肉食/幼虫、爬虫類など。

 DATE(撮影日) :2014年5月6日

 TIME(撮影時間) :13時10分38秒・12時00分24秒・13時16分21秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/200秒・1/1600秒・1/160秒

 APERTURE(絞り値) :F16・F10・F16

 EXPOSURE MODE(撮影モード):MANUAL・プログラムAE・MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)・300mm(換算450mm)・1000 mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :800・400・200

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:第109回参照





 

 ムラサキサギ(?)

 分類     :ペリカン目 サギ科

 全長     :79.0cm

 翼開長    :140.0cm

 分布     :南西諸島で留鳥。その他で迷鳥。

 生息地    :水田、湿地、河川など。

 食性     :肉食/魚類、両生類、爬虫類、小型哺乳類、鳥類など。

 DATE(撮影日) :2014年5月6日

 TIME(撮影時間) :14時35分04秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/200秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場

 使用カメラ  :NIKON D5100  D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
           NIKON Teleconverter TC−201 2×
 NIKON AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 撮影地    :石川県

 珍鳥ばかりが野鳥ではないと思いつつも1年ぶりに訪れた石川県の舳倉島…
 去年と同様ゴールデンウイークに本土側の輪島市内に宿を取り4日間の日程を組んだが、波が高く 2日間が欠航してしまい、島に渡れたのは2回だけだった(フォト_ギャラリー第110回〜第115回参 照)。 舳倉島と言えどもなかなか思う様に珍鳥を総ナメという訳には行かない。
 この時、数人の野鳥ファンが草むらの中の何かを撮影している様子が草原の数十メートル先に見え た。 被写体はヤツガシラだった。 僕の近くを歩いていた男性が堪らず走り出した。 一番やってはい けない事だ。 案の定、警戒心の強いヤツガシラはその瞬間飛び去ってしまった。 ちゃっかり者の僕 はその瞬間も逃さず有り難く撮影させてもらったが、その男性が周囲から顰蹙を買ってしまったのは言 うまでも無い。 こういう時は決して焦ってはならない。 逸る気持ちを抑えて 「まだ飛びません様に」 と 祈りながらゆっくり近付きカメラを構えねばならない。 ある程度以上の経験者なら誰しも被写体をファ インダーに捉えてシャッターを切るまでのヒヤヒヤ感を一度は味わった事が有るだろう。 だが悔やん でいても仕方が無い。 フェリーの出港までの限られた時間の中で効率的に撮影せねばならない僕 は、飛び去った方向へ追跡するよりも、おそらくヤツガシラは戻って来るだろうからそれまでしばらく待 った方が得策だと判断して、その間いったんポイントを変えて島の中央付近に有る水場で1時間ほど 数種の小鳥を撮影した後再び戻ってみた。 読みは当たっていた。 同じ場所にまた数人の人だかり が出来ていた。 掲載写真は前後するが今度は無事に地上のヤツガシラを撮影出来た。 しかも酷い 草被りながら伸びをしてトレードマークの冠羽を立てたところまで披露してくれた。
 他所ならヤツガシラ1本に絞って撮影に没頭したところだが、ここは舳倉島だ。 実は上陸当初から ムラサキサギ目撃情報が飛び交っていたので、そちらも探したかった僕は後ろ髪を引かれる思いでヤ ツガシラに別れを告げなければならなかった。 ところがどこにもムラサキサギの姿は見えず、他の人 も見失ってウロウロしていた。 フェリーの時間も迫っていたので残念ながら諦めざるを得なかった。  ところが乗船して出港を待っていた時、誰かが窓の外に飛翔する姿を発見して叫ぶ声が聞こえた。  咄嗟にカメラを構えた僕はフェリーの窓越しに逆光でシルエットだけの 「ムラサキサギらしきもの」 を撮 影していた。 それは一瞬の出来事だった。 一旦フェリーを降りて追いかける人も居たが、もし乗り遅 れたら宿に帰れない僕にはその勇気は無かった。 そんな事情だからこれがムラサキサギだという確 証は無い。 写真全体が紫色がかっているのは単なる光の加減であり偶然の産物だ。 ところで旧分 類ではヤツガシラ科はブッポウソウ目、サギ科はコウノトリ目だったが新分類ではそれぞれサイチョウ 目、ペリカン目になった。



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