フォト_ギャラリー

2013年01月09日 [ 第99回 ]

  クロツラヘラサギ,ミヤマガラス,コクマルガラス(淡色型),アカウソ

 

 クロツラヘラサギ

 分類     :コウノトリ目 トキ科

 全長     :74.0cm

 翼開長    :112.5cm

 分布     :九州などで稀な冬鳥。

 生息地    :干潟、河川、水田、湿地、湖沼など。

 食性     :肉食/魚類、甲殻類、水生昆虫など。

 レッドリスト :絶滅危惧TB類(EN)

 DATE(撮影日) :2012年12月30日

 TIME(撮影時間) :11時18分50秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/60秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :640

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 ミヤマガラス

 分類     :スズメ目 カラス科

 全長     :47.0cm

 翼開長    :89.5cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :平地〜山地の農耕地など。

 食性     :雑食/昆虫、ミミズ、種子など。

 DATE(撮影日) :2012年12月31日

 TIME(撮影時間) :13時35分30秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/50秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:初登場 





 

 コクマルガラス(淡色型)

 分類     :スズメ目 カラス科

 全長     :33.0cm

 翼開長    :不祥

 分布     :九州以北で冬鳥。

 生息地    :平地〜山地の農耕地など。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、ミミズ、種子、木の実など。

 DATE(撮影日) :2012年12月31日

 TIME(撮影時間) :11時40分22秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/30秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 アカウソ

 分類     :スズメ目 アトリ科

 全長     :16.0cm

 翼開長    :25.5cm

 分布     :九州以北で留鳥または冬鳥。

 生息地    :平地〜山地の林など。

 食性     :雑食/種子、芽、昆虫、蜘蛛など。

 DATE(撮影日) :2013年1月1日

 TIME(撮影時間) :08時50分58秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/500秒

 APERTURE(絞り値) :F5.6

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :絞り優先AE

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:初登場

 使用カメラ  :NIKON D5100  D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

 NIKON Teleconverter TC−201 2×

 NIKON AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 撮影地    :鹿児島県

 今回は鹿児島県出水市の撮影旅行の続き。ツルの他にもいろんな野鳥たちと出会えた。
 撮影2日目「ツル観察センター」の2階から、コサギなども混ざり白っぽい鳥だらけの風景の中、もし やと思いながら望遠レンズで200メートルほど遠方のひときわ白い豆粒に焦点を合わせた瞬間、目に 飛び込んで来たしゃもじの様な平べったい嘴…
 今回出会った野鳥の中で一番嬉しかったのが、この世界的な希少種クロツラヘラサギだ。 サギ科で はなくトキの仲間だ。 前回リポートしたツルたちは、人間が餌付けした小麦に集まって来たもので、誰 でもここへ行きさえすればほぼ間違い無く出会える鳥たちだから、それはそれで貴重な体験だが今ひ とつ感動が薄い。 一方クロツラヘラサギは小麦など食べないから餌付けされている訳ではなく、出会 いが約束されていた訳でもない。 「運が良ければもしかしたら」という、かすかな期待感は有ったもの の、まさか実現するとは想定していなかった。 窓ガラス越しではない条件で撮影したかったので大慌 てで屋上に上り撮影を試みるが、寒さと強風と興奮でカメラも体も震えが止まらず、なかなかクリアーに 撮れない。 辛うじてこの1枚だけが何とか見られる絵になった。 片足で立っているのは足を怪我して いる訳ではなく、片足を休める為と、体温保持の為と考えられる。 ものの本によれば片足立ちする水 鳥の足の血管は動脈と静脈が絡まり合っていて、足先で冷えた静脈の血液を動脈からの温かい血液 で温めてから胴体に戻す対向流熱交換をしている。 動脈血の熱をあらかじめ静脈血に移してしまう事 により、足先から水中へ奪われる熱のロスを軽減する効果も有るだろう。 更に片足を羽毛の中に入 れておく事で、外気に奪われる体温を最小限に抑えていると考えられる。 この数日、南国の温かいイ メージとは裏腹に相当冷え込んだ為に、もともと寒さに弱いクロツラヘラサギはどこかへ飛び去ってしま った様で、この日が最初で最後の一期一会に終った。
 ミヤマガラスは九州まで行かなくとも観察可能だが、屋上から見下ろす場所にいたので余興で撮影し た。 こう見えて渡り鳥だ。 この地域ではハシボソガラスやハシブトガラスなどより圧倒的に多く見られ た。 成鳥は嘴の基部が白っぽい。
 コクマルガラスは失敗して証拠写真以下になってしまったのが悔やまれる。 2階の窓ガラス越しに 発見し押さえで撮影したもので、クロツラヘラサギの時と同様に屋上に上がって奇麗に撮ろうと思った が、そのわずかな時間の隙に飛び去ってしまっていた。 暗色型は真っ黒だが淡色型はこの様に体の 一部が白い。 これは九州まで行かないと、なかなか見られない。
 大阪へ戻る当日の朝、ぎりぎりまで野鳥を追い求めて駅の裏山の公園に登ってみたら、ウソの群れ の中にウソの亜種アカウソが混ざっていた(フォト_ギャラリー2012年12月18日参照)。 アカウソが ウソと混群になるとは知らなかったので、ウソと思い込んだまま撮影し、後からアカウソと分かった。  わずかな時間を利用して急な坂道と何段もの階段を登り、新年の初日の出に目もくれずに夢中で撮影 した甲斐が有った。



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