フォト_ギャラリー

2012年08月20日 [ 第88回 ]

 サンショウクイ,オオアカゲラ,アオバト(雄)

 

 サンショウクイ

 分類     :スズメ目 サンショウクイ科

 全長     :20.0cm

 翼開長    :28.0cm

 分布     :本州、四国で夏鳥、九州で留鳥。

 生息地    :平地〜山地の広葉樹林など。

 食性     :肉食/昆虫など。

 レッドリスト :絶滅危惧U類(VU)

 DATE(撮影日) :2012年7月17日

 TIME(撮影時間) :09時50分30秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1600秒

 APERTURE(絞り値) :F5.6

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :絞り優先AE

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 オオアカゲラ

 分類     :キツツキ目 キツツキ科

 全長     :28.0cm

 翼開長    :48.5cm

 分布     :奄美大島以北に留鳥。

 生息地    :広葉樹林。

 食性     :肉食/昆虫など。

 DATE(撮影日) :2012年7月17日

 TIME(撮影時間) :10時58分08秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/400秒

 APERTURE(絞り値) :F5.6

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :絞り優先AE

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 アオバト(雄)

 分類     :ハト目 ハト科

 全長     :33.0cm

 翼開長    :55.0cm

 分布     :九州以北で留鳥または漂鳥。

 生息地    :平地〜山地の森林、海岸など。

 食性     :草食/木の実、種子など。

 DATE(撮影日) :2012年7月15日

 TIME(撮影時間) :14時51分17秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1000秒

 APERTURE(絞り値) :F5.6

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :絞り優先AE

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:2011年04月27日参照

 使用カメラ  :NIKON D5100 NIKON D40

 使用レンズ  : 

 NIKON AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 撮影地    :滋賀県

 滋賀県の山中で偶然アカショウビンのさえずりを聞いてしまった。 遂に姿は見えなかったが、至近距 離であのさえずりが聞けただけで幸運だったと言うべきか。 その場を動くに動けなくなってカメラを据 えていたらいろんな鳥がやって来た。
 サンショウクイは山椒を食べる訳ではない。 波型に飛び羽ばたく時にピリピリピリッと鳴くので小粒 でぴりりと辛い山椒を食べたという洒落で名付けられた様だ。 この写真は羽ばたきと羽ばたきの間の 翼を閉じた瞬間だ。 林のてっぺん付近を飛び回り地表近くに降りて来る事が希なので条件が揃わな いと撮影は難しい。 AE撮影だが背景の空が明るかったので予めプラス補正を設定しておいて撮影し た。
 オオアカゲラには4亜種有り、北から順にエゾオオアカゲラ、亜種オオアカゲラ、ナミエオオアカゲラ、 オーストンオオアカゲラで、胸から脇腹の縦斑の太さで判別するが、同定が困難でどの亜種に該当す るのか残念ながら見分けがつかない。 北のエゾオオアカゲラが最も縦斑が細く全体的に白っぽい印 象で、南のオーストンオオアカゲラが最も縦斑が太く黒っぽい印象との事。 雄は頭が赤く雌は黒いが 幼鳥は赤いので要注意だそうだ。 地域的には亜種オオアカゲラとナミエオオアカゲラの境界線付近 に当たり、この2亜種のどちらかの可能性が高い。 プロフィールは種としてのオオアカゲラの内容を記 載した。
 折角なので「亜種」について簡単に勉強してみた。 生物の分類には「界」「門」「網」「目」「科」「属」 「種」の7つのカテゴリーが有り、「亜門」「亜科」「亜種」などと細分化されたりする。 因みにオオアカゲ ラは動物界、脊索動物門、脊椎動物亜門、鳥網、キツツキ目、キツツキ亜目、キツツキ科、キツツキ亜 科、アカゲラ属、オオアカゲラと分類されるが、各カテゴリーの中で「種」のみが明瞭に定義されている。  マイヤーの定義によれば互いに交配出来る集団で、他の集団とは生殖的に隔離されているものとさ れている。 但し生殖的に隔離されていると言っても繁殖能力が無い不稔性とは限らない。 生息地域 の違いや繁殖時期の違い等の障壁で交雑が起こらない事により「種」が保たれている場合も有る。 で は「亜種」とは何だろうか?生息地域や形態に差異が見られる場合、それぞれを亜種に分類する事が 有るが、明瞭な定義が無いから厄介だ。 グローガーの法則によれば温暖で湿度の高い所に住むも のほど暗色になる。 オオアカゲラの各亜種はこの法則に合致している。 この4亜種はそれぞれ南北 に長い日本列島の4地域に分布しているが、仮にそれぞれの地域の境目付近に中間的な形質の個体 群が存在する場合、形質の変化が連続している事になる。 これを「クライン」と言い、この場合、亜種 として分類出来なくなってしまうという問題が生じる。 同一種だから各個体群間の交配も無いとは言い 切れない。
 アオバトは大阪の山間部でもたまに見るが、飛翔中の後ろ姿ばかりだ。 この日も忽然と現われては あっと言う間に飛び去ってしまう直線的な飛翔を繰り返していた。 因みにハト科には島嶼部だけに生 息する稀少種が多く、伝書鳩のイメージとは逆にほとんどの種が渡りをしない。



トップへ
戻る
前へ
次へ