フォト_ギャラリー

2011年09月14日 [ 第67回 ]

 カワガラス,オオルリ[続報]

 

 カワガラス

 分類     :スズメ目 カワガラス科

 全長     :22.0cm

 翼開長    :31.0cm

 分布     :九州以北で留鳥。

 生息地    :平地〜山地の渓流、河川など。

 食性     :肉食/水生昆虫、魚類、甲殻類など。

 DATE(撮影日) :2011年8月10日

 TIME(撮影時間) :10時50分26秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/40秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :800

 撮影難易度  :★★★☆☆





 

 オオルリ[続報] (フォト_ギャラリー2009年05月17日参照)

 分類     :スズメ目 ヒタキ科

 全長     :16.0cm

 翼開長    :27.0cm

 分布     :九州以北で夏鳥。

 生息地    :平地〜山地の川沿の林など。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、木の実など。

 DATE(撮影日) :2011年8月10日

 TIME(撮影時間) :14時04分03秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/20秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :800

 撮影難易度  :★★★☆☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

 NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :京都府

 前々回のサンコウチョウも科としてはマイナーだが今回のカワガラスは更に少数派で、カワガラス科 は世界に5種、日本ではこの1種のみだ。 勿論カラス科ではなく、黒っぽい羽色からこの名が付いて いるだけで習性は大きく異なり、縄張りの渓谷をカワセミみたいに行ったり来たりしながら水生昆虫な どを捕食する。 その羽色も光線の当たり方によってはもう少し茶色味が有る。 水中に潜水して翼で 泳いだり水底を歩いたりする珍しい習性を持つが、水中カメラでも無い限り撮影は無理だ。 地鳴きは セキレイ科を彷彿とさせるが、飛び方は波型ではなく直線的だ。 残念ながらこの日は複雑で美しいと 言われるさえずりは聞けなかった。
 京都府下に有るこの渓谷は鬱蒼として暗く、今回もD40の限界を感じる撮影条件だった。 実際の 明るさは、この写真よりもだいぶ暗い印象だ。 これ以上シャッター速度を遅くしたりISO感度を上げた りする訳にも行かず、かなりのアンダーになってしまったのを画像処理で無理やり補正したが、黒ツブ レだけはどうしようも無い。 丸一日近くカメラを構え続けた割には、当然の事ながら絵的にも黒っぽい 地味な写真となってしまった。
 この渓谷では敢えて他に狙う鳥も居なかったが、思いがけず目の前の枝に第1回夏羽と思われるオ オルリが止まってくれた。 第1回夏羽とは生まれた翌年の夏羽の事で、正面からでは分からないがこ の個体は翼に褐色羽が残っており、おそらく去年生まれの若鳥と思われる。 明らかにこちらの存在に 気付いてからも、ひとしきりさえずってなかなか逃げようともしなかったが、下流に飛び去ってからは二 度と姿を見せてくれなかった。 ここが縄張りの一部だとすればカワガラスと交錯している事になるが、 オオルリはカワガラスほど渓流に依存していないし、水中に潜ってまで採餌する事は無いので競合しな いのだろう。 むしろ上流で見掛けたキセキレイの方がカワガラスを脅かす存在に思えた。
 ここはさほど広範囲に広がる渓谷でも無いのだが、野鳥の他にも足元でヤマカガシが蛙を捕食する 等それなりに想定外の事が起きて、ここにもたくましい自然が息づいている事を教えてくれた。



トップへ
戻る
前へ
次へ