フォト_ギャラリー

2011年02月28日 [ 第59回 ]

 ミサゴ,チュウヒ

 

 ミサゴ [続報]

 分類     :タカ目 タカ科

 全長     :雄54.0cm 雌64.0cm

 翼開長    :155.0〜175.0cm

 分布     :北海道から沖縄で留鳥。

 生息地    :河川、海岸、湖岸。

 食性     :肉食/魚類。

 レッドリスト :準絶滅危惧(NT)

 DATE(撮影日) :2010年10月19日

 TIME(撮影時間) :14時11分19秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/80秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :200

 撮影難易度  :★★★★☆





 

 チュウヒ [続報]

 分類     :タカ目 タカ科

 全長     :52.0cm

 翼開長    :113.0cm〜137.0cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :草原、農耕地など。

 食性     :肉食/小型哺乳類、両生類、鳥類など。

 レッドリスト :絶滅危惧TB類(EN)

 DATE(撮影日) :2011年2月16日

 TIME(撮影時間) :12時46分55秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/320秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

 NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府

 大阪南港野鳥園での猛禽類2コマ。
 ミサゴは数羽がすっかりここに居付いてしまい、シャッターチャンスには事欠かない。 観察所からわ ずか数十メートルの所に止まって、長時間生態を見せてくれる事もある。 この日も何匹かボラを捕ま えて来ては空腹を満たしていた。 めったに魚類以外を捕食しないミサゴの習性を知らない他の鳥たち が、警戒して寄り付かなくなるのではないかと、逆に勝手な心配をしないでもない。 もっとも、最近この 場所でカイツブリが捕食されたらしいので、自然界は計り知れない。 しかも生きた獲物しか食べないと 思っていたが、魚の屍肉を持ち去ろうとする姿も見られた。
 この画は写真としても特徴的で、超望遠で被写界深度が極端に浅いため、翼開長の広いミサゴの両 翼がその範囲外に出てしまっている。 また、背景にはレフレックスレンズ特有のリング状のボケ味が 出ている。その事で却って印象派の絵画の様な味が出た様に思う。
 チュウヒは正月2日にここで撮影して以来、大阪では2度目の撮影となった。 羽色の特徴から同一 個体と判断した。低空をひらひらと舞う様に飛ぶチュウヒだが、この日はソアリングしながら数十メート ルもの高さまで舞い上がった。 タカ科には食べた物を一時的に蓄える「そのう」という器官が有り、獲 物を食べた直後にはこの写真の様に胸が大きく膨らんで見える。 このショットの1時間ほど前には、 まだ「そのう」が膨らんでいない所を撮影したが、茂みの中に舞い降りて姿が見えなくなった後この様に 膨らませて再び姿を見せたので、その時に地上付近にいた何かを捕食したのに違いない。
 さりげなく去年の暮れには米子でも撮影できたチュウヒだが、絶滅危惧TB類の希少な種だ。 大阪 では繁殖地だった埋立地に最近大きな工場が出来てしまい、生息域が狭められたと言われている。  もともと工場用地だったのだろうが、せっかくの生息環境が奪われて複雑な気持ちだ。 現に米子水鳥 公園の場合は、工業団地として造成された所に野鳥が集まった事から、予定を変更して出来た公園だ と聞いた。 経済活動も大事だが、結果を見れば大英断だったと思う。 まして大阪の場合は米子より 都市化が激しいので、大阪南港野鳥園だけでは野鳥たちに充分な広さとは言えない。 そういう視点で 都市計画をもう少し見直せないものだろうか。

 ミサゴ(フォト_ギャラリー2009年08月05日、11月11日、11月24日参照)

 チュウヒ(フォト_ギャラリー2011年01月05日参照)



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