フォト_ギャラリー

2011年01月05日 [ 第57回 ]

 オジロワシ,チュウヒ,ハイイロチュウヒ

 

 オジロワシ

 分類     :タカ目 タカ科

 全長     :雄80.0cm 雌95.0cm

 翼開長    :180.0cm〜230.0cm

 分布     :本州以北で冬鳥または留鳥。

 生息地    :海岸、河川、湖沼など。

 食性     :肉食/魚類、両生類、哺乳類などの主に屍肉。

 レッドリスト :絶滅危惧TB類(EN)

 指定     :天然記念物

 DATE(撮影日) :2010年12月30日

 TIME(撮影時間) :14時15分07秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/50秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★★





 

 チュウヒ

 分類     :タカ目 タカ科

 全長     :52.0cm

 翼開長    :113.0cm〜137.0cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :草原、農耕地など。

 食性     :肉食/小型哺乳類、両生類、鳥類など。

 レッドリスト :絶滅危惧TB類(EN)

 DATE(撮影日) :2010年12月30日

 TIME(撮影時間) :13時08分53秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/100秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★☆





 

 ハイイロチュウヒ(雄)

 分類     :タカ目 タカ科

 全長     :雄43.0cm 雌53.5cm

 翼開長    :98.5cm〜123.5cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :草原、農耕地、河川など。

 食性     :肉食/両生類、鳥類、小型哺乳類など。

 DATE(撮影日) :2010年12月31日

 TIME(撮影時間) :15時14分58秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/60秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :800

 撮影難易度  :★★★★☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

 NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :鳥取県

 去年の暮、鳥取県の米子水鳥公園を訪れてみた。 当初は一日の日程だったが、日本海ならではの 野鳥たちに魅せられ、予定を変更して二日間通う事にした。 今回はその顛末を紹介する。
 ここは大阪南港野鳥園と同じく人工的に作られた野鳥公園で、野鳥に対する餌付けなどは行われ ず、水鳥の生息環境を整備する事に主眼が置かれている。 大阪南港野鳥園が海水域と淡水域に分 けられ、海水域が潮の干満の有る干潟であるのに対し、ここは全て淡水の池であり海とは分け隔てら れている。 そもそも日本海の干満差はわずか20〜30センチしか無く、自然界にも干潟が少ないの だそうだ。
 オジロワシとは全く予期せぬ出会いだったが、あまりにも遠方でこの様な画になってしまった。 本来 なら公表出来ない酷い写真だが、次いつ会えるかも分からないので敢えて掲載する事にした。 土手 の上にいる所を小学生くらいの子供が見付けて教えてくれたが、どうやって発見出来たのか不思議なく らい分かりにくい所でじっとしていた。 このあと土手の反対側に降りてしまい、飛翔する事もなく吹雪の 中に掻き消えてしまったので、まともな写真は遂に撮れなかった。 オジロワシはトビと食性が似てい て、魚類などの屍肉を食べるスカベンジャーだがハンティングもする。 ここでは体格の大きさを生かし て、主にオオタカが狩った獲物を横取りするそうだ。 何しろ翼を広げると2メートルを超える超大型の 鳥だ。 しかしトビと違い個体数は少なく、絶滅危惧TB類、天然記念物に指定されている。 しかも南 方へ行くほど数は更に少なく、主に北海道や日本海側に生息するので、よほど狙って行かないと撮影 は困難だ。ちなみにワシもタカもタカ科であり、分類上の違いは無い。
 チュウヒも絶滅危惧TB類に指定されているが、僕が公園に着いて観察窓から外を見るなり目の前 をいきなり飛翔してくれたのには驚いた。 朝と夕方に飛ぶ事が多いとされるが、ここでは昼間にも普 通に飛ぶそうだ。 草原などの上空の低い所を停空飛翔しながら獲物を探す。 体重がオオタカの半 分くらいしか無い軽量を誇り、停空飛翔に適している上に葦原の中に舞い降りても垂直に飛び上がる 事が出来るとされる。 羽色は個体変異が激しい。 年が明けて正月2日には大阪南港野鳥園でも撮 影出来たので、撮影難易度は星4個にとどめた。
 ハイイロチュウヒはレッドリストには載っていないが、滅多に見られないし雄はかなり珍しく、野鳥ファ ンの間では雄を撮影出来るとちょっとした自慢になる。 去年の正月に雌を撮影し、大晦日に雄を撮影 する事になるとは予想もしなかった(フォト_ギャラリー2010年01月04日参照)。 野鳥観察二日目 のこの日、米子市は観測史上最大となる積雪を記録する猛吹雪に見舞われた。 しかしその悪天候の 中を、このハイイロチュウヒが飛んでくれた。 雄は文字通り灰色のタカで、最初は吹雪の中で間近を 飛んだもののシルエットしか撮影出来なかったが、僅かに小降りになった所を遠方ながら再び飛んでく れて何とか撮影出来た。 濡れた窓ガラス越しでどうしようも無いピンボケだが、少ないチャンスだった のでとりあえずは満足だ。
 この他、僅か二日間でオオタカ、ミサゴ、トビが現れ、猛禽類が6種も撮影出来た。島根県の安来市 ではハヤブサも現れ、日本海の凄さを実感した二日間だった。



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