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2010年08月15日 [ 第52回 ]

 セイタカシギ,イソシギ,キアシシギ

 

 セイタカシギ(雌)

 分類     :チドリ目 セイタカシギ科

 全長     :37.0cm

 翼開長    :67.0〜83.0cm

 分布     :全国で旅鳥。局地的に留鳥。

 生息地    :干潟、河川、水田など。

 食性     :肉食/魚類、甲殻類、昆虫など。

 レッドリスト :絶滅危惧U類(VU)

 DATE(撮影日) :2010年8月14日

 TIME(撮影時間) :12時05分11秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/160秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :200

 撮影難易度  :★★★★☆





 

 イソシギ

 分類     :チドリ目 シギ科

 全長     :20.0cm

 翼開長    :38.0〜41.0cm

 分布     :九州以北で留鳥または漂鳥、夏鳥。

 生息地    :海岸、河川、湖など。

 食性     :肉食/昆虫、魚類、甲殻類など。

 DATE(撮影日) :2009年10月20日

 TIME(撮影時間) :12時21分04秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/800秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度) :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆





 

 キアシシギ

 分類     :チドリ目 シギ科

 全長     :25.0cm

 翼開長    :60.0〜65.0cm

 分布     :全国で旅鳥。

 生息地    :海岸、干潟、河川、水田など。

 食性     :肉食/甲殻類、貝類、昆虫など。

 DATE(撮影日) :2010年05月11日

 TIME(撮影時間) :11時32分31秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/125秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :800

 撮影難易度  :★★☆☆☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

 NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

 NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府・兵庫県

 また大阪南港野鳥園に珍客が訪れた。 セイタカシギはシギ科ではなくセイタカシギ科という分類で独 立しているが、習性はシギ科に似ている。 折れてしまうのではないかと心配になるくらい足が細長く背 が高い。 全長には足の長さは含まれず、嘴の先端から尾の先までの長さだから、足の長さを含めれ ばかなりの背丈になる。 飛翔する時は長い足を後ろに伸ばして飛ぶ。 シギ科には深すぎる水深の 所まで入って採餌出来ると言う。 雄の頭部は黒いが雌雄とも個体変異が有るとされる。
 この日はチョウゲンボウやミサゴが上空を飛び回り、セイタカシギは気の抜けない日だった。 もちろ んミサゴがセイタカシギを狙う事はまず無いが、このセイタカシギはミサゴの習性を知らないと見えて本 能的に警戒していたし、チョウゲンボウに追われるシーンも有った。 ちなみにミサゴは魚食性だが、稀 に雛鳥などを捕食したという報告も有るそうだから、警戒しておくに越した事は無い。
 この1枚は初めて三脚を使用したうえに、更に手ブレを抑えるために2秒にセットしたタイマーで撮影 してみた。 ISO感度を最低の200に設定しシャッター速度も遅い。 機動性は良くないが100メートル も有ろうかという距離の割には画質は何とか満足出来る物になった。
 イソシギとキアシシギは最も有り触れたシギ科で、大阪南港野鳥園でも普通によく居るシギだ。 どち らもご覧の通り、なかなか見事な保護色で目立たない。 ある程度目立ってくれないと輪郭のはっきりし ない分かりにくい写真になってしまうから、背景に入れる物にも気を遣う。
 イソシギは下面の白い部分が胸脇に食い込んでいるのが外観上の特徴だ。 河川敷などでよく見掛 け、飛ぶと白い翼帯が目立つ。 この時は川の浅瀬を忙しく歩き回って何やら採餌していた。 堤防沿 いに人影があっても、さほど気にする様子もない。 川幅も広くない場所だったので、だいぶ近い所か ら撮影出来た。 とは言え、あまり焦って急に近寄るのは禁物だ。 こういう場合はいつも無関心を装っ て様子を窺いながら、さりげなく寄って行く。
 キアシシギは淡路島の海岸の岩の上でじっとしていた。 こうして動かず岩場に溶け込んでしまうと、 いると分かっていても肉眼では見えなくなってしまう。 干潟などで採餌しているのをよく見るので年中 日本に居るような印象だが、多くのシギ科と同様に旅鳥で飛翔能力も高く、シベリアからオーストラリア まで1万キロ以上も移動するとされる。 有り触れた地味な鳥も珍しい鳥も、想像を超えた長距離を旅 して今ここに居る事に変わりは無い。



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