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2010年06月23日 [ 第49回 ]

 コアジサシ,セグロカモメ,ユリカモメ

 

 コアジサシ

 分類     :チドリ目 カモメ科

 全長     :24.0cm

 翼開長    :47.0〜55.0cm

 分布     :本州以南で夏鳥。

 生息地    :海岸、湖沼、河川など。

 食性     :肉食/魚類。

 レッドリスト :絶滅危惧U類(VU)

 DATE(撮影日) :2010年5月2日

 TIME(撮影時間) :15時13分40秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/400秒

 APERTURE(絞り値)  :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :800

 撮影難易度  :★★★☆☆






 

 セグロカモメ

 分類     :チドリ目 カモメ科

 全長     :61.0cm

 翼開長    :139.0cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :海岸、干潟、湖沼、河川など。

 食性     :肉食/魚類、貝類など。

 DATE(撮影日) :2010年1月3日

 TIME(撮影時間) :12時15分52秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1250秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度) :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆





 

 ユリカモメ

 分類     :チドリ目 カモメ科

 全長     :40.0cm

 翼開長    :92.0cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :海岸、干潟、湖沼、河川など。

 食性     :肉食/魚類、ゴカイ、昆虫など。

 DATE(撮影日) :2009年11月24日

 TIME(撮影時間) :09時37分43秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/800秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度) :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

   NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

  NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府 


 シベリアオオハシシギさえ居なければ、もっと注目されたかも知れない。 しかし、この日も大阪南港 野鳥園の主役は滞在十日目のシベリアオオハシシギで、目の肥えた野鳥ファン達はコアジサシに気付 いても大したリアクションすら無かった。 確かに絶滅危惧U類にしては海や川で割とよく見かける野鳥 ではある。 しかし最近激減したと言われる希少種だ。

 数羽の群れが何度か高速で飛来しては飛び去って、なかなかファインダーに捉える事が出来なかっ た。 小さい観察窓越しでは飛翔中を捉えるのは難しい。 やがて何羽かが水浴びを始めたので、どう にか撮影だけは出来た。 手ブレとピンボケ、白飛びの言い訳をしておくと、この日は使い慣れないレ ンズを初めて装着したうえに、ノイズを抑える為にISO感度も普段より下げていたのでスローシャッター になった。 今回使用したのは500mmのレフレックスレンズで、前日に中古で購入した。 F値は8固 定で絞りリングは無い。 テレコンで更に2倍にしたが、反射望遠鏡のメリットで色収差も見られず光学 性能は良好だ。 状態も悪くない。だが手持ち撮影でこのシャッター速度はきつい。 しかもレンズの暗 さを意識しすぎて露出オーバー気味だ。 慣れないせいかピントの山も見つけにくく、こういう結果にな ってしまった。

 干潟での撮影には潮の干満が大きく関係して来る。 山地や河川には無い要素だ。 干潮になると 干潟が露出して、多くの野鳥にとって格好の餌場となる。 コアジサシは上空でホバリングして魚を見つ けるとダイビングして採餌するが、この時は干潮になった頃に飛来して採餌はせず、水浴びをしてい た。

 セグロカモメは正月に河川敷で撮影したもので、上空を飛び去っただけなので名前の由来である背 中は見えない。近縁に似た鳥が数種あり100パーセントの確証は無いが、普通によく飛んでいる見慣 れたカモメだ。 下嘴の先端に赤い斑が有る。 カモメ科は概ね翼開長が全長の2倍以上あり、この様 に飛び姿が美しい。 後日になるがこのポイントにもコアジサシが飛来した。 カモメ科の多くが冬鳥か 旅鳥だがコアジサシは夏鳥だから、セグロカモメと入れ替わりだった。

 ユリカモメは都会でも最も身近なカモメだから多言を要しないだろう。 冬羽は目の後方の灰黒色の 斑が目立つ。 人間に対する警戒心が薄く、餌付する人も居る。 一度リュックの中から何かのレジ袋 を出しただけで、100メートルくらい遠方から餌を貰えると勘違いした大群が、いつの間にか頭上に集 まって来て驚いた事がある。 本音を言ってしまうと、餌に寄って来るほど人間に懐いてしまった野鳥に は余り興味が湧かない。 習性にもよるが人間の餌付けなど頼りにしない野鳥の方が魅力的だ。 し かし厳しい自然界で繁栄を謳歌しているのは、かくもしたたかに人間を利用している野鳥たちというの も事実だ。



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