フォト_ギャラリー

2009年09月29日 [ 第28回 ]

 エゾビタキ,コサメビタキ

 

 エゾビタキ

 分類     :スズメ目 ヒタキ科

 全長     :15cm

 翼開長    :26cm

 分布     :全国で旅鳥。

 生息地    :平地〜山地の林など。

 食性     :雑食/昆虫、木の実など。

 DATE(撮影日) :2009年9月25日

 TIME(撮影時間) :13時01分23秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/2000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★★☆☆ 





 

 コサメビタキ

 分類     :スズメ目 ヒタキ科

 全長     :13cm

 翼開長    :21.5cm

 分布     :九州以北で夏鳥。

 生息地    :平地〜山地の林など。

 食性     :雑食/昆虫、木の実など。

 DATE(撮影日) :2009年9月25日

 TIME(撮影時間) :13時15分00秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/800秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★★☆☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

      NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :兵庫県


 これらの鳥はコウノトリを撮影した日に公園内の丘で見つけた。 公園内と言ってもコウノトリの為に 意識的に里山が維持された普通の雑木林で、いたる所に鹿の糞が落ちていた。 丘の上まで登って来 る人は居なかった。

 ところで近畿地方は概ね3つの気候区分に分けられる。 大阪平野周辺の瀬戸内海型気候、和歌山 県と奈良県の一部にまたがる太平洋側気候、そして滋賀県、京都府、兵庫県の北部にまたがる日本 海側気候だ。 ここ兵庫県豊岡市は日本海側気候に属するので、瀬戸内海型気候の大阪とは植生を 始めとした生態系がやや異なる。 従って鳥類の分布状況も微妙に違う様だ。 今回はいつも通りトビ が多いと感じた程度だが、冬季の寒さや海岸線に自然が残る地域性からか、水鳥を中心に独特の鳥 類分布が見られる様に思う。

 エゾビタキは「蝦夷鶲」と書くが、むしろ南へ行くほど数が多いらしい。 雌雄同色で地味な色だ。 明 るい疎林の中でじっと立っていたら、どこからともなく現れて目の前の樹上でひとしきりさえずっていた。  最短で5メートルくらいまで寄って来た。 僕の撮影スタイルにピッタリはまってファインダーに納まって くれた訳だ。 こういう時にはひとしお親近感が湧く。 ゆっくり滞在して欲しいが、旅鳥だから春と秋し かいない。 今は秋だから南へ移動中のひとコマだ。

 コサメビタキは怖いくらいエゾビタキと似ていて、この写真はピントもやや甘いので実は同定に自信が 無い。 同じヒタキ科のキビタキやオオルリの雌、サメビタキとも似ているので、間違ってないか不安 だ。 サメでもないのに、なぜか「小鮫鶲」と書く。 雌雄同色でメジロほどはっきりしないもののわずか にアイリングが有るが、オオルリやキビタキとは対照的に色もさえずりも地味な鳥だから、よほどアップ で撮らないと同定が難しい。 大阪でも撮影した事はあるが、そんな訳で写真は未公表だ。 コサメビタ キと判断した理由は、エゾビタキと比べて胸の縦斑が不明瞭だから。 また、目の周りの他に目先も白 っぽいとされるが、この写真ではエゾビタキとの差異は分かりにくい。 夏鳥だから間もなく南へ渡って しまう筈だ。

 オオルリやキビタキは暗い林に居る事が多いようだが、エゾビタキとコサメビタキは枝先など明るい 林縁部を好むらしいから、アップにこだわらなければ撮影自体は困難ではない。 ただし保護色だし特 徴的な鳴き声でもないから身近に居ても気付きにくい。 いろんな鳥のさえずりをある程度聞き分けら れないと、これらの鳥の鳴き声も聞き逃してしまう可能性が高い。 そういう意味では狙って撮るのは難 しいかも知れない。 それに撮れたところで地味な事に変わりはない。 派手な有名人タイプではなく目 立たない裏方の様な鳥たちだ。 だが綺麗な鳥ばかりが野鳥ではない。 エゾビタキやコサメビタキを 愛する人がいたら、本格的な野鳥ファンと言えるだろう。



トップへ
戻る
前へ
次へ