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2009年09月11日 [ 第26回 ]

 ヤブサメ,ウグイス

 

 ヤブサメ

 分類     :スズメ目 ウグイス科

 全長     :11.0cm

 翼開長    :15.0cm

 分布     :九州屋久島以北で夏鳥。

 生息地    :下草などの茂る林。

 食性     :肉食/昆虫、蜘蛛など。

 DATE(撮影日) :2009年7月14日

 TIME(撮影時間) :09時00分09秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/100秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :3200

 撮影難易度  :★★★☆☆





 

 ウグイス[続報]

 分類     :スズメ目 ウグイス科

 全長     :雄16.0cm 雌14.0cm

 翼開長    :雄21.0cm 雌18.0cm

 分布     :全国で漂鳥。

 生息地    :笹などの茂る林。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、木の実など。

 DATE(撮影日) :2009年7月4日

 TIME(撮影時間) :12時14分55秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/2000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度) :1600

 撮影難易度  :★★★★☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

     NIKON Teleconverter TC−201 2×

撮影地     :大阪府


 ウグイス科は容姿が似ているので同定が難しい(2009年4月20日・2009年6月21日参照)。 し かしヤブサメは極端に尾が短いので見分けがつきやすい。そもそもウグイス科の御多分に漏れず暗い 藪の中が好きらしく、鳴き声が先に聞こえてから気付いたので撮影しながらヤブサメと分かっていた。  名前からして「藪雨」だ。 馬から矢を放つ「流鏑馬」ではない。 なにしろ昼なお暗い林の中だから、カ メラの性能的にも限界に近い。 近くで撮影していても逃げる様子はなくむしろ近付いて来た程だった が、撮影の目的が他にあったのであまり粘らずに立ち去った。 もう少し粘っていればもっと良い写真 が撮れたかも知れない。 あれもこれも撮りたいと思うと二兎を追う者一兎をも得ずという事になりがち だ。 全く下手な写真で申し訳ない。 撮影難易度は星4個としたいところだが、もうちょっとマシな写真 が撮れる筈だという思いを込めて星3個とした。 いずれリベンジしたい。

 2枚目の写真はウグイスの、おそらく若い個体だ。 なぜウグイスを再掲したのかと言うと、何もウグ イスが陽の当たる場所に出て来たからではない。 それはそれでニュースだが、最近山歩きをしていて 感じるのは、山中のウグイスは人里のウグイスよりも日向に出て来る事が多いという事だ。 多いと言 っても希ではあるから撮影は困難だが、木のてっぺんでさえずるウグイスも目撃したから僕のウグイス 観はだいぶイメチェンした。 撮影難易度は星4個にしたが、今後の観察次第では3個に下げても良い かも知れない。 だがバードウォッチングはそんなに単純ではない。 実は今回再びウグイスを取り上 げたのは、ヤブサメからの流れもあるが、この写真が果たして本当にウグイスなのか確認するのに大 変な労力を費やしたからだ。 前述の様に野鳥ファンなら誰しも経験するのがウグイス科の同定の難し さだが、大抵は鳴き声で判断出来るので何とかなる。 ところが今回この個体は「チューイチューイチュ ーイ」と、ウグイスにしては聞いた事もない声で鳴いてくれたのだ。 急に目の前の草むらに飛来して威 嚇する様にひとしきり鳴いた後、あっと言う間に飛び去った。 ウグイスのさえずりのパターンは@「ホ ーホケキョ」 A「チャッチャッ」(地鳴き・笹鳴き) B「ケキョケキョ」(谷渡り) C聞き取りにくい独り言 の様な鳴き声(ぐぜり)しか知らないが、どれにも該当しない。 この時の挙動からして、もしウグイスな らBの谷渡りを連呼するパターンの筈だ。 しかも姿を見せる事は滅多に無いし、そう簡単に飛び去る 事も無い。聞いた事のない鳴き声と希に見る行動。 当然撮影時にはウグイスとは思わなかった。とこ ろが出来た写真をどう見ても、ウグイス以外では有り得ない。 素人目には非常に微妙な違いなのだ が、他のウグイス科とは異なるのだ。これには参った。 自分の知っているウグイスとは余りにも異なる 生態と、外観上の特徴から消去法で消えて行く他の近縁種。 何度調べ直してもウグイスしか残らな い。という訳でウグイスと判断せざるを得ないのだが、ではあの鳴き声は何だったのか。 たまたま近く に別の鳥がいて聞き間違えたのだろうか。 まさかいつもの逆で、メジロの悪戯って事は無いと思うが …。 疑問は尽きない。 それにしても手を焼かせてくれる鳥だ。 撮影も困難だが、撮れたら撮れたで 一筋縄ではいかない。 下手な刀は敵より危ないと言うが、生半可なヘボ知識では自然界に太刀打ち 出来ないと痛感する。



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