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2009年08月14日 [ 第23回 ]

 アオサギ,ダイサギ,ゴイサギ,アマサギ

 

 アオサギ

 分類     :コウノトリ目 サギ科

 全長     :93.0cm

 翼開長    :175.0cm

 分布     :全国で留鳥または漂鳥。

 生息地    :海岸、湖沼、河川、水田など。

 食性     :肉食/魚類、両生類、爬虫類など。

 DATE(撮影日) :2009年4月6日

 TIME(撮影時間) :14時21分43秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1600秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆





 

 ダイサギ

 分類     :コウノトリ目 サギ科

 全長     :90.0cm

 翼開長    :170.0cm

 分布     :本州以南で夏鳥または冬鳥。

 生息地    :湖沼、河川、水田など。

 食性     :肉食/魚類、両生類など。

 DATE(撮影日) :2009年5月18日

 TIME(撮影時間) :15時25分16秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1250秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆





 

 ゴイサギ

 分類     :コウノトリ目 サギ科

 全長     :57.0cm

 翼開長    :112.0cm

 分布     :本州以南で留鳥または夏鳥。

 生息地    :湖沼、河川、水田など。

 食性     :肉食/魚類、両生類、節足動物など。

 DATE(撮影日) :2009年6月19日

 TIME(撮影時間) :15時47分11秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/320秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆





 

 アマサギ

 分類     :コウノトリ目 サギ科

 全長     :50.0cm

 翼開長    :96.0cm

 分布     :本州以南で夏鳥。

 生息地    :水田、草原など。

 食性     :肉食/両生類、爬虫類、昆虫など。

 DATE(撮影日) :2009年6月27日

 TIME(撮影時間) :08時48分28秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/640秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

       NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府

 農村に足を運ぶと大抵まず最初に目に入って来る野鳥はサギ科だ。 なにしろ白っぽくて大きいから 遠方に居ても良く目立つ。 ツルは首を伸ばして飛翔するが、サギは曲げて飛ぶので見分け易い。 コ ウノトリと近縁だが、ここに紹介した4種のサギは絶滅に瀕している訳ではない。 特に水辺や水田など に多く、ときにはコロニーを形成している。 草食のイメージだが実は肉食だ。 しかしタカに捕食される 事もあるらしいから食物連鎖の頂点に立つ訳ではない。

 アオサギは日本のサギ科中最大で、間近を飛翔しているとなかなかの迫力だ。 大きい割には結構 警戒心が強い方で、かなり遠くに人影を見ただけで逃げる事もある。 ただ、大きいし動きもゆっくりし ているので、白飛びさえ注意すれば撮影は易しい。 カワウなど他種と一緒にいる事もある。 この辺り では年中見かける留鳥だ。

 ダイサギはアオサギに次ぐ大きさで多くは夏鳥だが、冬渡って来る個体もいるらしい。 分布域が南 北に長いという事だろうか。 実際、千葉で10月に冬羽の個体を撮影した事がある。 夏は嘴が黒く、 冬は橙黄色になる。 目先には青味があり、足の付け根が黒い個体と淡い個体がいる。 アオサギほ どではないが警戒心は強い方だ。 このダイサギと、チュウサギ、コサギが白鷺と呼ばれる。 囲碁の 白石に譬えられ、黒石のカラスとともに「烏鷺の闘い」と比喩されるが、並んで採餌している所を撮影し た事もある。 文様が無いからダイサギとチュウサギの見分け方は微妙で、ダイサギは口角が目より 後方まで切れ込んでいるのに対して、チュウサギは目の所までという相違点で同定する。 チュウサギ の方が小さいが、個体数が少なく準絶滅危惧に指定されているから滅多におらず、実物を確認した事 はない。 残るコサギの同定は簡単で、足指が黄色いので遠方からでもすぐに分かるが、その部分に 限って水中などに隠れて見えない事も多い。 本州から九州までごく普通に分布しているのだが、どう いう訳かこの辺りではまだ見た事がない。 絶滅危惧種のタカでさえ居る所には居るもんだが、居ない となると有り触れたコサギでさえ神隠しの様に姿を見せないのだから分からないものだ。

 ゴイサギは昼間は川の浅瀬や樹上などでじっとしている事が多いから、あまり目立たない。 しかし警 戒心は比較的薄い方だから、大きなサギではないが撮影は難しくない。 夜行性が強く「夜烏」などと呼 ばれるらしいが、この個体は明るいうちから水田で採餌していた。 後頭部の白い冠羽が目立つ。

 アマサギは人間に対する警戒心が薄く、ちゃっかりトラクターの後ろに付いて回って、飛び出した獲物 を採餌する光景をよく目にする。 日本では夏鳥で、冬羽は白いが夏羽は頭部から胸にかけてが橙色 に換羽するので同定しやすい。 ところがこの個体は6月下旬だというのに真っ白。 ダイサギよりもだ いぶ小さく、足を上げた時に見えた指も黄色くないので、すわ「チュウサギか?」と独り胸中騒然となっ たが、単にアマサギの幼鳥だった。 しかし、がっかりしてはかわいそうだ。 種としては珍しくもない が、ひとつの命としては掛け替えがない。 とかく珍獣ばかりが注目されがちだが、身近な野鳥も改め て観察してみると結構個性的で、たくましく生きている事が分かる。 トキやコウノトリだって昔は身近な 鳥だったのだから、有り触れたサギ達に囲まれている事自体が有難い事なのだ。 平凡さこそが非凡 だ。



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