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2009年08月05日 [ 第22回 ]

 ミサゴ

 

 ミサゴ

 分類     :タカ目 タカ科

 全長     :雄54.0cm 雌64.0cm

 翼開長    :155〜175cm

 分布     :極地を除く全世界。北海道から沖縄で留鳥。

 生息地    :河川、海岸、湖岸。

 食性     :肉食/魚類。

 レッドリスト :準絶滅危惧(NT)

 DATE(撮影日) :2009年8月4日

 TIME(撮影時間) :18時22分44秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/2000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★★★☆

 もう何が来ても驚かないつもりでいた。 しかしそんな決意など脆くも消し飛ぶ猛禽類が、またも大阪 の空に飛来した。 準絶滅危惧種のミサゴだ。 広島で出会って以来2年半ぶりの再会だが、今回の 撮影地はおよそミサゴが飛びそうもない山間部であり、全く予想外の邂逅だった(いつも予想外だが)。  ミサゴは主に河口付近などで魚類を捕食し、崖の上や樹上に営巣するので生息地は海岸付近の筈 である。 多少内陸に入る事もあるにせよ、この撮影地近辺には大きな川は流れておらず海や湖から も遠い。 ほとんど考えられない様な所に出現したという意味で、非常に驚いたのである。 飛翔も直線 的ではなく珍しく螺旋状に帆翔していた。 実は直前に飛行機が低空飛行で通過したので、それに驚い て飛び立ったのかも知れない。 その偶然が無ければ僕もミサゴに気付かなかっただろう。 この1枚 は幾つもの幸運が重なった結果なのだ。 欲を言えば撮影条件が悪く、広島の時の様に鮮明ではない (イラスト_ギャラリー2009年1月23日参照)。 だが初列風切の分離羽が5枚で、翼の先、翼角、過 眼線などが黒褐色なので、どんなに我が目を疑っても紛れもなくミサゴだ。 そして何より際立った特徴 は長い翼で、翼開長は大人が両手を広げた程もある。

 ミサゴは見つけさえすれば比較的撮影しやすい猛禽類だと思う。 川の上空を一日に何往復もしてく れるし、基本的に同じコースだから待ち構えやすい。 問題は「滅多にいない」という事で、撮影難易度 は星4個とした。 難度が高ければ高い程、撮影出来た時の喜びも大きい。 一度挑戦してみては如 何だろうか。

 この10ヶ月足らずの間に、半径わずか2〜3キロの徒歩圏内で50種の野鳥を撮影した。 うち7種 が猛禽類で5種がレッドリストに載っている。 これらの希少種を含め多種多様な野鳥に身近に接して いると、この環境全体が大きな財産だと肌で実感する。 野鳥は嘘をつかない。 人間目線ではなく上 空から鳥瞰して、本当に良い環境かどうかを見抜いているのかも知れない。 


 使用カメラ   :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

     NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地     :大阪府



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