フォト_ギャラリー

2009年06月10日 [ 第16回 ]

 ホオジロ(雄),ミヤマホオジロ(雌),アオジ(雄),カシラダカ(雄)

  

 

 ホオジロ(雄)

 分類     :スズメ目 ホオジロ科

 全長     :17.0cm

 翼開長    :24.0cm

 分布     :九州屋久島以北で留鳥または漂鳥。

 生息地    :平地〜山地の草原、農地など。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、草の種子。

 DATE(撮影日) :2009年2月12日

 TIME(撮影時間) :11時28分23秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1250秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度) :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆ 





 

 ミヤマホオジロ(雌)

 分類     :スズメ目 ホオジロ科

 全長     :16.0cm

 翼開長    :21.0cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :山地の林など。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、草木の種子。

 DATE(撮影日) :2008年12月28日

 TIME(撮影時間) :13時48分26秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★★☆☆ 





 

 アオジ(雄)

 分類     :スズメ目 ホオジロ科

 全長     :16.0cm

 翼開長    :22.0cm

 分布     :全国で漂鳥。

 生息地    :平地〜山地の林、農地など。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、草木の種子。

 DATE(撮影日) :2009年4月12日

 TIME(撮影時間) :11時35分14秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/320秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★★☆☆ 





 

 カシラダカ(雄)

 分類     :スズメ目 ホオジロ科

 全長     :15.0cm

 翼開長    :24.0cm

 分布     :本州以南で冬鳥。北海道で旅鳥。

 生息地    :平地〜山地の林、農地など。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、草木の種子。

 DATE(撮影日) :2008年12月27日

 TIME(撮影時間) :12時13分16秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1250秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 撮影難易度  :★★☆☆☆

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

     NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府

 ホオジロと言ってもサメではない。 頬が白いからホオジロ。 ミヤマホオジロと言っても頬は白くな い。 ホオジロよりも深山に居る事が多いからミヤマホオジロ。 アオジと言っても青くない。 腹部は黄 色っぽいが多分頭が灰緑色だからアオジ。 カシラダカと言ってもタカではない。 頭頂部の羽が立って 高いからカシラダカ。 4種全てホオジロ科だが習性は大いに異なる。

 ホオジロはスズメに似た色合いの地味な鳥だが、さえずりはなかなかの美声だ。 ちょっと田舎へ行 けばよく見かける有り触れた野鳥で、こうやって木のてっぺんなどで「一筆啓上仕り候」などと聞きなさ れる独特のさえずりをする。 縄張を主張しているからか、少々木に近付いた程度では逃げない。 雌 雄ほぼ同色だが雌は頭部の黒味がなく淡色。

 ミヤマホオジロは人里近くにはあまり居ないが、この時は農村近くの野鳥のよく集まる「有難い木」に 雌が止まった。 山中の地面で餌をついばむ事もあるが、近付こうとすると警戒して遠ざかる。 雄は 頭頂部と喉が鮮やかな黄色だが、雌は全体に淡色。 野鳥の多くは雄が派手で雌は地味だ。 なぜそ うなったのか。 良く言われるのは、雄が雌に求愛する時に派手な方が良いからというものだが、あま り派手では天敵に対して目立ち過ぎるので困りそうなものだ。 だが天敵に襲われた時に雄が犠牲に なれば、産卵前の雌が助かって子孫が残せる確率が高まるというのも理由のひとつではないだろう か。 鳥類のほとんどは営巣して子育てをする。 巣が襲われると怪我をしている様に擬態して外敵を 引き付け、巣を守ろうとする鳥もいる。 目立つ色で身を挺して雌や雛を守った結果、種として存続して 来られたと考えても間違いではないだろう。 ただし人間の目と他の動物の目とでは見え方が違う筈だ から、我々が派手と感じる色が必ずしも全ての動物にとって目立つ色とは限らない。 しかし、周囲の 色と似た保護色や模様が目立たないというのは共通している筈だ。

 アオジは農村の集落周辺などで見掛けるが、人里近くに生息している割には警戒心が強い方で、人 の姿を見ると茂みなどに逃げ込むので撮影は簡単ではない。 だが、逃げる途中でちょっとこちらの様 子をうかがう事があるので、その一瞬を逃さなければこの様な写真が撮れる。 実は多くの野鳥は危 険を感じても一目散に逃げるばかりではない。 ちょっと逃げてからこちらの様子をうかがい、何者かを 見極めてから逃げる事が多い。 逃げ回ってばかりでは体力を消耗するし、どんな手合いなのかを知 っておきたいのかも知れない。 貴重な餌場を放棄する事にためらいもあるだろう。 あるいはここでも 雌や幼鳥が安全な所へ逃げるまで、雄が危険に身をさらして注意を引いているのだろうか。

 カシラダカは冬場に農地などで群れているが、冬羽は地味で目立たないので見損じやすい。 雄は夏 には換羽するが大阪では冬鳥だから見られない。 畑などに降りて採餌し危険を感じると逃げるが、し ばらくすると近くの樹上などに戻って来る事が多いので、焦らなければ近距離で撮影出来る。

 今回は独断により撮影難易度を星の数で表現してみた。 ★が多いほど難度が高い。 この尺度は 撮影自体の難しさに加えて野鳥そのものの見つけ難さも考慮している。 ★2個以下なら初心者にも易 しいから挑戦してみては如何だろうか。



トップへ
戻る
前へ
次へ