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2009年06月04日 [ 第15回 ]

 オオタカ

 

 オオタカ

 分類     :タカ目 タカ科

 全長     :雄50.0cm 雌58.5cm

 翼開長    :105〜130cm

 分布     :北アフリカ、ユーラシア大陸、北アメリカ大陸の温帯・亜寒帯南部

    四国の一部、本州、北海道、九州で繁殖。留鳥。

 生息地    :森林。都市植林。

 食性     :肉食/鳥類、両生類、小型哺乳類など。

 レッドリスト :準絶滅危惧(NT)

 DATE(撮影日) :2009年6月2日

 TIME(撮影時間) :17時17分53秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1250秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 「何となく」そんな気がした。 前回の続報と同じポイントで7時間以上もオオタカの飛来を待ち続けた 揚げ句、陽も陰って来たのであきらめて帰ろうと歩き始め、20メートルほど歩いた所で「何となく」感じ るところがあって立ち止まり、再び空を見上げて数分たった時、オオタカは現れた。 しかもかなりの大 物を仕留めている。 イタチの様にも見えるが、よく分からない。 捕食されたものにとっては厳しい自 然界の掟だ。

 何時間も虚空を見上げていると、この空にタカが飛んで来るとは信じられなくなる。 きわどいところで 危うく見逃すところだった。 幸運な時は不思議なもので、少し歩いた分、かえって良いアングルで撮影 出来た。 もと居た場所だったら後ろ姿しか見えなかった。 胸が膨らんでいるから既に満腹の筈だ が、まだ足りないらしい。 このポイントには1週間で4回撮影に行き、うち3回オオタカが現れた。 お そらく雄の同一個体だ。 出現頻度が高いという事は巣が近いのかも知れない。 今回こちらの姿をま ともに見られた可能性が高いので、むやみに刺激しない様、次回からもっと慎重に行動せねばならな い。

 「何となく」と冒頭に書いたが、この根拠のない感覚は弱肉強食の世界では生死を分けるほど大きな 意味を持つ。 第六感の働くものは未然に危険を察知し、あるいは獲物の行動を予見し、適者生存の 法則により生き残れる可能性が高まる。 「虫の知らせ」などと言うが、理屈では説明のつかない予感 や直感が働く事がある。 もともと勘は鋭い方だが、最近頻繁に山歩きをする様になって自然界の野 鳥を相手にするうちに、もしかしたら野生の勘が磨かれて来たのかも知れない。 複数の撮影ポイント の中から当日の行先やルートを選ぶ時も、いろんな要素を比較検討しつつ最終的には直感に頼る部 分が大きい。 仕事でも何でも、経験に裏打ちされた「何となく」という感覚は意外に重要だ。これが結 構当たるのだ。 車を運転中に嫌な予感がして事故を免れた事も何度かある。 複雑な理論がいつも 正しいとは限らない。 いや、むしろ「何となく」という直感こそが、非常に複雑で高度な情報処理を無意 識的に演算した結果ではないかとさえ思う。 野鳥たちもきっと、小理屈ではなく研ぎ澄まされた「何とな く」に自らの生き残りを賭けているのに違いない。 


 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

     NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府



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