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2009年05月25日 [ 第11回 ]

 ツバメ,コシアカツバメ

 

 ツバメ

 分類     :スズメ目 ツバメ科

 全長     :17.0cm

 翼開長    :32.0cm

 分布     :九州以北で夏鳥。一部越冬。

 生息地    :住宅地、農耕地など。

 食性     :肉食/昆虫など。

 DATE(撮影日) :2009年4月22日

 TIME(撮影時間) :13時38分15秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/2000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600 





 

 コシアカツバメ

 分類     :スズメ目 ツバメ科

 全長     :19.0cm

 翼開長    :32.0cm

 分布     :九州以北で夏鳥。一部越冬。

 生息地    :住宅地、農耕地、海岸など。

 食性     :肉食/昆虫。

 DATE(撮影日) :2009年5月9日

 TIME(撮影時間) :13時29分48秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/2000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600 

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

     NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府

 ツバメは昔の東海道本線の特急や、現在の九州新幹線の愛称になるほど速い鳥の象徴であり、人 家の軒下などに営巣するほど身近な鳥である。 数羽で編隊を組み高速で飛翔しながら空中で昆虫な どを捕食する。 最高速度は時速200kmに達するとも言われるうえに高速を維持したまま急旋回する から、飛翔中を撮影するのは至難の技だ。 この様な敏捷な飛翔は、剣術の「燕返し」に譬えられる程 だ。 だが、巣は手が届きそうな所にあるから営巣や給餌の撮影は拍子抜けするほど易しい。 人間 のそばに巣を作る事により、天敵のヘビやカラスなどから卵や雛を守る。 農家にとってもツバメは害 虫を駆除してくれる益鳥なので、立派に共生しているという訳だ。

 この写真は水田に巣材の泥を集めに来た所だ。 普段ツバメは電線や枝に止まるので、巣作りのた めに泥を取る時以外は滅多に地面に降りる事はない。 この時期にしか見られない決定的瞬間だ。  中国の高級食材「ツバメの巣」は洞窟に棲むアマツバメが口から出す分泌液で作るもので、このツバメ の巣とは全く別物だから、そんな人は居ないと思うが間違っても泥で出来たツバメの巣を料理しない様 に。 そもそもアマツバメ科はアマツバメ目で、スズメ目のツバメ科とは遠縁で、むしろブッポウソウ目な どと近縁とされる。 ツバメよりカワセミの方が近いのだ。

 コシアカツバメはツバメに比べると局地的に飛来するらしい。 飛翔中は見分けにくく、撮影後に気付 いた。 2000分の1秒で流し撮りしたから、さしものコシアカツバメも静止して見える。 ツバメ科は燕 尾と言われる独特の長い尾羽が有名だが、ツバメとコシアカツバメ、アカハラツバメ以外はそれほど長 い尾ではなく、コシアカツバメの尾は日本産ツバメ科の中で最も長い様だ。

 ところでツバメは最速の野鳥かと言うと、野鳥の飛翔速度は計測が難しいため諸説あるうえ、水平速 度と降下速度は単純比較出来ないから確定的な事は言えないのだが、一説によると国内最速記録を 誇るのはハヤブサの急降下記録で時速387kmだ。 水平速度ではハリオアマツバメの時速350km と言われるが、確実な記録はせいぜい170kmという説もあり疑問視されている。 一応急降下で速い のはハヤブサ科、大型のタカ科、水平速度ではアマツバメ科、ツバメ科が名を連ねる様だ。 水平速 度が速く小回りも利くからツバメの成鳥はタカを恐れる事は無いし、タカも最初から追う気は無い様だ。  なお、世界最速説もあるオオグンカンドリには時速418kmという記録もあるが、154kmという説も あって幅が有りすぎ信憑性に欠ける。 ツバメも普段見ている限りは200kmも出ている様には見えな いから、追風参考記録なのかも知れない。 だが、並の野鳥と比べるとずば抜けて速い事だけは確か だ。



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