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2009年05月16日 [ 第8回 ]

 エナガ,ヒガラ

 

 エナガ

 分類     :スズメ目 エナガ科

 全長     :14.0cm

 翼開長    :16.0cm

 分布     :九州以北で留鳥または漂鳥。

 生息地    :平地〜山地の林など。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、木の実など。

 DATE(撮影日) :2009年5月1日

 TIME(撮影時間) :13時28分58秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1600秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600





 

 ヒガラ

 分類     :スズメ目 シジュウカラ科

 全長     :11.0cm

 翼開長    :17.0cm

 分布     :九州屋久島以北で留鳥または漂鳥。

 生息地    :山地の林など。

 食性     :雑食/昆虫、蜘蛛、種子など。

 DATE(撮影日) :2009年5月11日

 TIME(撮影時間) :16時14分46秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/250秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600 

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

     NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府

 この二枚は最近見つけた撮影ポイントで撮ったものだ。
 どちらも小さくて撮りづらい鳥だ。

 エナガは2年前にD40購入後すぐに広島で撮影した事がある。 全長の半分くらいが尾の長さだか ら、実質的にかなり小さい。 大阪でも去年暮れから再三姿を見ていたが、小さいうえにすばしこいの で、なかなかまともな写真が撮れない。 警戒心は薄く数メートルの至近距離まで平気で寄って来る が、チャンスと思ってからシャッターボタンを押すと大抵振り遅れる。 ほとんど1秒たりともじっとしてい ない。

 デジカメ専用に設計されたレンズではないせいか、このような撮影条件の時には青い色収差が発生 しやすいが、最近Photoshopで補正する裏技を編み出した。 イメージ→色調補正→特定色域の選 択→ブルー系とマゼンタ系のイエローをプラス側へシフトすれば、現像ソフトがなくても青い色収差だけ を簡易補正出来る。 RAWデータである必要もない。

 ヒガラは日本でも屈指の小さい鳥で、遠目に一見するとシジュウカラに似ているが、胸のネクタイがな く黒い前掛けのような模様だ。 分け入った山の中に居る事が多いらしく、狙って探し出すのは大変 だ。 この撮影ポイントも鹿を見掛けた事があるほど滅多に人の来ないような丘の頂上付近だ。 この 撮影時はたまたま採餌して頭上の広葉樹に止まったが、針葉樹のてっぺんでさえずる事が多い。

 ところでこのヒガラ、人間の花粉症対策で思わぬとばっちりを受けそうだ。
 周知の通り花粉症の主要因とされる杉は、戦後大量に植林されたものの林業の衰退により放置さ れ、多量の花粉の発生源となっている。 そこで今、東京・大阪近郊の杉伐採などに国から補助金を出 す政策が検討されているのだ(撮影日現在)。 そうなると一度に大量の杉が伐採される事になるが、 前述の様にヒガラは針葉樹を好む習性があるのだ。 この辺りの針葉樹の多くが杉だから、もし一度 に全部伐採してしまうと、ヒガラの居場所を大幅に狭める事になりかねない。 新たに針葉樹を植林し ても十分な高さに伸びるまでには数十年かかるから、伐採するなら長い年数をかけて段階的にするべ きだと思うのだが、この国のやる事はいつも対症療法的、短絡的だから、そんな事は望むべくも無いだ ろう。

 実はエナガを撮影した頃、のべ6日連続で初対面の野鳥撮影に成功した。 1日目オオルリ、2日目 キビタキ、3日目ヒガラ、4日目サシバ、5日目ハチクマ、6日目アオゲラだった。 こうまで野鳥に出会 うと憑かれた様になってしまう。 勿論出会った野鳥全てを撮影出来る訳ではなく、半分くらいは撮り損 ねたり、声だけ聞こえて姿を見せてくれなかったりする。 つまり未確認の野鳥が未だ相当数にのぼる のだ。 だからよけいに山歩きがやめられない。



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