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2009年05月11日 [ 第7回 ]

 ハチクマ

 

 ハチクマ

 分類     :タカ目 タカ科

 全長     :雄57.0cm 雌61.0cm

 翼開長    :121〜135cm

 分布     :ユーラシア大陸、インド、東南アジア。北海道〜九州で夏鳥。

 生息地    :山地の森林。

 食性     :肉食/蜂などの昆虫、爬虫類、両生類、鳥類。

 レッドリスト :準絶滅危惧(NT) 

 DATE(撮影日) :2009年5月9日

 TIME(撮影時間) :13時45分00秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/2000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度)   :1600

 つい1週間前にサシバが飛来して驚いたばかりなのに、今度は準絶滅危惧ハチクマの登場だ。
 大阪の上空はどうなっているのだ。しかもサシバの時と同じ時刻だ。 音もなく背後の死角に飛来した が目の前の地面を大きな影が横切り、振り返りざま見上げると上空を滑翔していた。 強烈な逆光であ り、もともと黒っぽい個体なのでディテールがはっきりしないが、首の長さや翼・尾の横斑などにハチク マの特徴が見て取れる。 この写真では分からないが、初列風切の長い羽根は6枚だ。

 ハチクマはその名が表すとおり蜂を好んで捕食する。 地中の巣を探し出して掘り起こし巣ごと持って 行くが、なぜか蜂に刺される事は無いという。 実は某方面にハチクマ情報があったので、いずれは遠 出したいと思っていたのだが、まさかこのポイントで、しかもこんなに早く出会えるとは思わなかった。

 それにしても、である。 「警報慣れ」という言葉があるが、こうもレッドリストに名を連ねる希少種のタ カが縦横に飛び回ると、「希少慣れ」してしまいそうだ。 しかも特定の種ではなく多種多様なタカの飛 来は特筆すべきだろう。 何せここ半年で、サシバ(絶滅危惧U類)、オオタカ(準絶滅危惧)、ハチクマ (準絶滅危惧)、ハイタカ(準絶滅危惧)、ノスリ、トビを撮影したのだから(ハイタカは同定に自信が無い が)。

 ところでオオタカのように音に敏感な鳥は、騒音を警戒して営巣に失敗したり巣を放棄したりする事 があるらしい。 オオタカの営巣時期は年度末の道路工事シーズンに重なるので、以前程ではないと は言え工事の騒音とオオタカの営巣失敗との因果関係は、日本のどこかで間違いなく有るはずだ。  肉食獣は何者をも恐れないというイメージから警戒心が薄いと思われがちだが、決してそんな事はな い。 また、カラスからモビングという疑似攻撃を受けると逃げてしまう事が多い。 「能ある鷹は爪を隠 す」という諺は、この様なタカの振舞いから来ているのかも知れない。 ただ、ハチクマは気性が激しい らしい。

 この日は他にもコシアカツバメ、コサメビタキなどを撮影したので、この半年で「大阪の野鳥」は40種 に達した。 このところ山歩き5回連続で新顔を撮影しており、歩いていて楽しい。 

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

     NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府



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