フォト_ギャラリー

2014年06月18日 [ 第142回 ]

 ベニヒワ(雌),アカウソ(雄),ウソ(雄)

 

 ベニヒワ(雌)

 分類     :スズメ目 アトリ科

 全長     :12.0cm

 翼開長    :21.0cm

 分布     :主に北海道で冬鳥。

 生息地    :平地〜山地の林、草原、農耕地など。

 食性     :雑食/種子、昆虫など。

 DATE(撮影日) :2014年5月4日

 TIME(撮影時間) :11時38分33秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/200秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 アカウソ(雄)

 分類     :スズメ目 アトリ科

 全長     :16.0cm

 翼開長    :25.5cm

 分布     :九州以北で留鳥または冬鳥。

 生息地    :平地〜山地の林など。

 食性     :雑食/種子、芽、昆虫、蜘蛛など。

 DATE(撮影日) :2014年5月6日

 TIME(撮影時間) :12時27分41秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/400秒

 APERTURE(絞り値) :F8

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :プログラムAE 

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:第99回参照





 

 ウソ(雄)

 分類     :スズメ目 アトリ科

 全長     :16.0cm

 翼開長    :25.5cm

 分布     :九州以北で留鳥または冬鳥。

 生息地    :平地〜山地の林など。

 食性     :雑食/種子、芽、昆虫、蜘蛛など。

 DATE(撮影日) :2014年5月6日

 TIME(撮影時間) :13時44分45秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/40秒

 APERTURE(絞り値) :F5.6

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :プログラムAE

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :200

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:第96回参照

 使用カメラ  :NIKON D5100

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
           NIKON Teleconverter TC−201 2×

 NIKON AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 撮影地    :石川県

 日本列島の縮図の様な舳倉島。 南の鳥も居れば北の鳥も居る。
 アトリ科は冬鳥のイメージが強い。 ベニヒワは北海道へ行けば珍しくないのかも知れないが僕は初 見だった。 この時は岩場の池の周辺で何やら歩き回っていた。 僕は習性をよく知らないがそばに居 たバーダーによればかなり場違いなのだそうだ。 主に北海道で冬鳥という事は、通常その他の季節 には北海道より北に分布するという事だし、林や農耕地に生息するはずの鳥がこんな海岸の岩場で歩 き回っているとは誰も思わないだろう。 中には気まぐれな個体が居るもので全てが図鑑通りとは行か ない。 それが野鳥だ。 もっとも、図鑑によっては渡りの時期には島嶼部を通過するとしているものも 有る。 種の保存の観点からは習性にバラツキが有った方が有益だろう。 全ての個体が全く同じ性 格では、環境の激変などが有った時に壊滅的な打撃を被るリスクが有る。 この個体は1羽でリスクヘ ッジをしている訳だ。
 2日後、同じアトリ科のウソとアカウソが水場で撮影出来た。 アカウソは種ウソの亜種だ。 もうひと つの亜種ベニバラウソとの識別点は大雨覆の羽先の白さでベニバラウソならもっとはっきり白いはず だ。 以前「亜種」について勉強した事があった(フォト_ギャラリー第88回参照)。 ウソとアカウソは 混群になる事もあるから、両亜種間のハイブリッドが生まれてもおかしくない。 そして亜種間の交配が 進めば、やがて一つの亜種に収斂していくはずだ。 しかし、両亜種には今のところ形態に明確な差異 が見られる。 同じ種だから繁殖能力は有るはずなのに不思議だ。 生息域はほぼ同じだから繁殖時 期が異なるのだろうか。 あるいは他に僕の知らない障壁が有るのだろうか。
 難しい話はさておき、この水場では小鳥たちが至近距離で観察出来る様に観察舎が造られており、 この様に300ミリレンズでも充分きれいな画が撮れる。 野鳥撮影においては普通300ミリレンズでは やや不足だから、こういう撮影ポイントは有り難い。 300ミリを超えるレンズを持とうとすると高額な大 口径の長玉になってしまいがちだ。 僕が500ミリのレフレックスを持っているのは安価な事とコンパク トなレンズだからだ(今回はベニヒワに使用)。 かなり年代物のレンズで現在は製造されていないから 今から買おうと思ったら中古市場で探すしかない。 ニコンはAF化のタイミングでもレンズマウントを変 更しなかったので、かなり世代の異なる新旧のカメラとレンズを組み合わせる事が可能で、これがニコ ン一眼レフの大きな魅力の一つになっている。 ただ、このレフレックスレンズはMF(マニュアルフォー カス)だし撮影モードもマニュアルに限定され、使いこなすにはそれなりの習熟が必要なので、これから 野鳥撮影を始めようと思っている人はあまり真似をしない方がいいかも知れない。 物足りないかも知 れないが無難に300ミリくらいで手ぶれ補正機能のある小口径レンズなら軽量で扱い易く、手持ち撮 影でも充分使用に耐えてくれる(今回はウソ、アカウソに使用)。 ただカメラ本体は、初心者だからと 言って入門機を選ぶ必要は無いと思う。 入門機も最上級機も同じ様にカメラ任せでオート撮影も自分 好みのマニュアル撮影も可能だが、入門機よりもむしろ中級機以上の方が野鳥ファンのシビアな要求 に応えてくれ、カメラマンに力量不足な部分が有ってもカバーしてくれるだろう。



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