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2013年08月06日 [ 第118回 ]

 カッコウ,ホトトギス,余録;ニホンアナグマ

 

 カッコウ

 分類     :カッコウ目 カッコウ科

 全長     :35.0cm

 翼開長    :57.0〜64.0cm

 分布     :九州以北で夏鳥。

 生息地    :山地の林など。

 食性     :肉食/幼虫など。

 DATE(撮影日) :2013年6月4日

 TIME(撮影時間) :11時19分01秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/200秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 ホトトギス

 分類     :カッコウ目 カッコウ科

 全長     :28.0cm

 翼開長    :46.0cm

 分布     :全国で夏鳥。

 生息地    :平地〜山地の林など。

 食性     :肉食/幼虫など。

 DATE(撮影日) :2009年6月19日

 TIME(撮影時間) :10時56分45秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/2000秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度) :1600

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:初登場

 使用カメラ  :NIKON D5100 NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm
           NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D
           NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :滋賀県 ・大阪府

 カッコウはジュウイチなどと同様、鳴き声を単純に聞きなした名前だろう。 モズ、ホオジロ、アオジ、 オオヨシキリなどに托卵する事が有名だ。 どことなくその外見がハイタカなどに似ている事から、鷹に 擬態して托卵する相手を威嚇し、巣が無防備になった瞬間に托卵するのではないかと言われている。  翼下面には、ご丁寧に鷹斑まで有る。 カッコウ科の中では開けた場所を好むとされる通り伊吹山の 登山道から見通せる所で鳴いていた。
 ホトトギスは主にウグイスに托卵する。 当然偽物とバレない様に、よく似た赤い卵だ。 先日ホトトギ スの鳴き声を聞いていると「特許許可局」などと聞きなされる鳴き声の最後の「許可局」の部分がウグ イスのさえずりの最後の部分や谷渡りの声に似ている様な気がして来た。 ホトトギスが鳴くとウグイス が反応してさえずる様に聞こえたので、ホトトギスが托卵する相手を探索する為に鳴き声を発し、ウグ イスがライバルが現れたと勘違いして縄張りを主張すると、巣の場所がバレて托卵されてしまうのでは ないかと仮説を立ててみた。 この仮説を恐る恐るレンジャーの人にぶつけてみたらあっさり一蹴され てしまった。 ウグイスの巣は上空から見下ろすと丸見えなので、そんな事をしなくても簡単に見つかる のだそうだ。 また、ウグイスのさえずりが先でホトトギスの方が反応して鳴くのが通例だそうだ。 写真 は少々古く、4年前に大阪の山間部で撮ったものだ。 高い木のてっぺんに止まっている事が多いので なかなか奇麗な写真を撮らせてくれない。 声はすれどなかなか姿を見せないので、飛翔の瞬間を捉 えた。
 カッコウ科は子育てを他種に託してしまう事により自らの生存に掛ける負担を軽減しているものと思 われる。 人間の価値観で考えてしまうと非情な習性に感じるが、これも壮大な自然の摂理の一部だろ う。 子育てを託された仮親の方は初めの内はともかく、自分よりも大きくなった雛にも気付かず餌を 与え続ける。 この様に日々の変化が僅かだから気付かないという事は人間の実生活にも起こり得 る。 日々の成長も停滞も気付きにくい。 毎日の積み重ねが長い年月の内に大きな変化をもたらす。
 余談だが「特許庁」は存在するが「特許許可局」という行政機関は実在しない。 考えてみれば托卵と いう手法は特許を取るに値する裏技ではないだろうか。

 ハイタカ:第30回・第43回・第70回・第102回・第115回参照
 ホオジロ:第16回参照
 アオジ:第16回参照
 オオヨシキリ:第79回参照
 ウグイス:第3回・第26回・第114回参照

 余録;ニホンアナグマ
 伊吹山にて。

 



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