フォト_ギャラリー

2012年09月26日 [ 第90回 ]

  クロハラアジサシ(幼鳥),コアジサシ,オオセグロカモメ,ユリカモメ(夏羽)

 

 クロハラアジサシ(幼鳥)

 分類     :チドリ目 カモメ科

 全長     :26.0cm

 翼開長    :76.0cm

 分布     :全国で旅鳥。

 生息地    :湖沼、河川、干潟など。

 食性     :肉食/魚類、昆虫など。

 DATE(撮影日) :2012年9月20日

 TIME(撮影時間) :13時03分56秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/200秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :200

 撮影難易度  :★★★★☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 コアジサシ

 分類     :チドリ目 カモメ科

 全長     :24.0cm

 翼開長    :47.0〜55.0cm

 分布     :本州以南で夏鳥。

 生息地    :海岸、湖沼、河川など。

 食性     :肉食/魚類。

 レッドリスト :絶滅危惧U類(VU)

 DATE(撮影日) :2012年5月5日

 TIME(撮影時間) :11時44分50秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1250秒

 APERTURE(絞り値) :F5.6

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :絞り優先AE

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :300mm(換算450mm)

 ISO(ISO感度) :100

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:2010年06月23日参照





 

 オオセグロカモメ

 分類     :チドリ目 カモメ科

 全長     :64.0cm

 翼開長    :156.5cm

 分布     :東北以北で留鳥、それ以外で冬鳥。

 生息地    :海岸、沖合、干潟、河川など。

 食性     :雑食/魚類、鳥類の雛や卵など。

 DATE(撮影日) :2010年11月9日

 TIME(撮影時間) :10時31分55秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/100秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★★☆☆

 フォト_ギャラリー:初登場





 

 ユリカモメ(夏羽)

 分類     :チドリ目 カモメ科

 全長     :40.0cm

 翼開長    :93.0cm

 分布     :全国で冬鳥。

 生息地    :沿岸、干潟、湖沼、河川など。

 食性     :肉食/魚類、ゴカイ、昆虫など。

 DATE(撮影日) :2012年5月5日

 TIME(撮影時間) :12時06分48秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/500秒

 APERTURE(絞り値) :F16(絞りはF8)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :1000mm(換算1500mm)

 ISO(ISO感度) :400

 撮影難易度  :★★☆☆☆

 フォト_ギャラリー:2010年06月23日参照

 使用カメラ  :NIKON D5100  NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON Reflex−NIKKOR・C 1:8 f=500mm

 NIKON Teleconverter TC−201 2×

 NIKON AF−S NIKKOR55−300mm 1:4.5−5.6G ED VR

 撮影地    :大阪府

 この日は海からの強い風が吹いていたから何かが来そうな予感が有った。 海が荒れて波が高くな ると海鳥が堤防の内側に入って来る傾向が有るからだ。 いつも大阪南港の沖合にはカモメ科らしき 姿が見えるものの遠すぎてシャッターチャンスが無い。 だがこの日は大阪南港野鳥園の中まで入り 込んで来た者が1羽だけいた。 レンジャーの人に見てもらって、クロハラアジサシの幼鳥だと分かった が、成長夏羽ではないので腹は黒くなく、むしろ背に褐色羽が目立つ。 他のアジサシ類の様に頭から 水中に突入せず、水面すれすれでホバリングしながら水中に嘴だけ突っ込んで小魚などを捕食する。  アジサシ類の中で最もヒラヒラと舞う傾向が強いそうだ。 チュウヒを彷彿とさせる飛翔に翻弄され、 撮影した画像のほとんどがファインダー中央から外れていた。 何度か水面すれすれに急降下して採 餌した後、水浴びをしてから飛び去った。傾向として西日本に比較的多いとされるものの稀な旅鳥であ り僕にとっては初見だった。
 コアジサシは今年の5月、大阪南港で雄が求愛給餌の為に餌探しをしているところを撮影した。 こ ちらは頭から豪快にダイビングして小魚を捕える。 絶滅危惧種ながら6月にも河川敷で見かけるなど 大阪では他のアジサシ類より身近な感じがするので撮影難易度は星3個だ。
 オオセグロカモメは一昨年の秋に大阪南港野鳥園の沖を飛んでいるところを発見し、何とか撮影し た。 さほど珍しい鳥ではないがこの一回しか見た事がない。 セグロカモメと比べると上面が黒っぽ く、風切羽の黒との濃淡差がほとんど無い(フォト_ギャラリー2010年06月23日参照)。
 なぜかカモメ科は海水浴場などのイメージで描かれる事が多く夏鳥の様な印象が強いが、ウミネコや アジサシ類を除いてほとんどが冬鳥か旅鳥だ。 ユリカモメも冬鳥なのでこの様な夏羽を見る機会は少 ない。 5月、コアジサシと同じ日にたまたま大阪南港で見つけた。 よく似ているズグロカモメと比べる と、頭部が焦げ茶色で嘴はわずかに赤味が有って長めだ。 最初はズグロカモメだろうと思って撮影し ていた。 珍鳥だと思って撮影しても後から普通種だと分かってがっかりする事は多い。 同定が難し い場合は珍鳥だと思いたい気持ちを抑えて厳正に判定しなければならない。 難解な場合はプロに見 てもらって判断を仰ぐ様にしている。
 ところでプロのレンジャーは意外にも「パッと見た目」のイメージで判断する事が多い様だ。 「後ろか ら見た時ヨーロッパトウネンはトウネンよりもモサッとした感じ」とか「チュウサギはダイサギよりも目がク リッとした感じ」「コムクドリはシベリアムクドリよりも可愛い顔をしている感じ」といった具合である。 も ちろん必要な場合には厳密な同定をしているはずだが、見慣れているから瞬間的に何となく雰囲気の 違いを感じ取るのだろう。してみると珍鳥を見落とさずにそれと気付くコツは、普通種を見慣れる事から 始まるのかも知れない。 また、僕はカメラの操作スキルを上げる為にも、普通種だと分かっていても マメにレンズを向けるよう心掛けている。 たまたまそれが珍鳥という可能性も有るだろう。 いろんな 事を考えつつ地道な観察の積み重ねを怠らない様にしたい



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