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2010年04月24日 [ 第46回 ]

 シベリアオオハシシギ

 

 シベリアオオハシシギ(夏羽)

 分類     :チドリ目 シギ科

 全長     :35.0cm

 翼開長    :不詳

 分布     :極めて稀な旅鳥。

 生息地    :水田、干潟など。

 食性     :肉食/昆虫、甲殻類、貝類、ミミズなど。

 レッドリスト :情報不足(DD)

 DATE(撮影日) :2010年4月23日

 TIME(撮影時間) :13時22分13秒

 SHUTTER(シャッタースピード) :1/1250秒

 APERTURE(絞り値) :F11.2(絞りリングはF4)

 EXPOSURE MODE(撮影モード) :MANUAL

 FOCAL LENGTH(焦点距離) :600mm(換算900mm)

 ISO(ISO感度) :1600

 撮影難易度  :★★★★★

 使用カメラ  :NIKON D40

 使用レンズ  :NIKON ED AF NIKKOR 70−300mm1:4−5.6D

     NIKON Teleconverter TC−201 2×

 撮影地    :大阪府 


 大阪南港野鳥園が騒然となった。 この日初めてここを訪れた僕は、それがまさか世界的に希少な 野鳥とは気付かず、たまたま見た事のないシギを撮影した。

 この日の大阪は今にも降り出しそうな曇り空で野鳥観察日和では無かったから、いつもの河川敷や 山地ではなく、空を見上げなくても撮影出来そうな水鳥公園にでも行ってみようと思い立った。 しかし 行ってみると満潮で干潟が水没しており、あいにく水鳥の集まる条件では無かった。 だがそういう時 に限って、こういう事は起こるものらしい。

 僕が撮影していた時、その見慣れぬ鳥は他の誰にも気付かれず展望台の目の前で単独行動してい たが、約20分後に遠方のチュウシャクシギの群れの中に合流している所を、野鳥園のレンジャーの人 が発見して大騒ぎになった。 ただでさえ観察される事は稀で、しかも日本ではほとんど冬羽か幼鳥ら しく、ここで夏羽の個体が撮影されたのは14年ぶりの事だそうだ。 後になって僕がアップで撮影して いた事が分かり、画像データを無償で提供した程だ。 なにしろレッドリストでも「情報不足」に分類され ているくらいだから、個体数など詳しい事は野鳥園の人にも分からないそうだ。 撮影出来た事で一生 分の運を使い果たしたとまで言われてしまった。

 この鳥は手元の野鳥図鑑にも載っていないし、野鳥ファンの間でも撮影に成功した事のある人は少 ない様だ。 当然の事ながら撮影難易度は星5個とした。 名残惜しいが、もう二度と会えない可能性 が高い。 この日の事は年数が経てば経つ程に、いかに貴重な体験だったかを思い知る事になるのだ ろう。



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